日本某自治体の日中友好協会と山西省との植樹祭に飛び入りさせていただいてきた。小渕基金の打ち切りで、今回が最後となるらしい。今年で4回目となる植樹祭では、初回、第2回、第3回に植えたという木々が立派に成長している様を見ることができた。(私は当時を知らないので実感がわかないが)一行に、初回に参加したというおば様がいらっしゃり、市内から植樹場所へ向かう車内でいろいろお話してくださったのが印象的だった。
セレモニーが終わると、植樹。やはり象徴的なものに過ぎないが、援助が届き、そして現地で実際に交流することにこそ意味があるのだろう。現場には、当地のマスコミ各社や省市政府の林業部門、対外友好部門の関係者が駆けつけており、図らずも通訳をやらされたり、かつて連絡を取り合っていた対外部門の方とお会いすることができたりと、予想外の展開があった。
午後は観光をしながら、団員の方々と交流。
夜は、省市政府関係者の方々との晩餐会。再会の約束を交わし、途中で抜け出してひとり慌しく北京への帰途に就いた。
さて、問題は帰路。
山西省から北京に帰りついたのは明け方5時半ごろ。
現地に着いてから、帰路の電車の乗車券を買い求めたが、寝台は既に売り切れており、やむなく「硬座」座席券を購入。
8時間耐久レースである。
当初予想していた腰への負担は、覚悟していたためかさほど苦にならずに済んだものの、安らかに眠れないという苦痛が生じることとなった。
北京西駅に着き、東から上る朝陽を浴びると、ずっと狭い空間に閉じ込められていた体がきしむような感覚を覚えた。徹夜明けのようである。
それから宿舎に帰り、PCを開いて作業をしたあとベッドに体を横たえたのだが…、一向に眠れない!
眠いのに眠れない!
なんということだ! うがー!!
とのた打ち回っているうちに、中途半端な時間になってしまったので、バイオリズムを変に狂わせないよう、夜まで耐えることにした。
全く、なんということだ。
さて、エコノミークラス症候群というのはよく聞かれるが、それ以上に、中国の列車、特に硬座での長時間移動はまさにその症状をもたらすのではないか。
これはめな氏とも電話で話したことだが、私も乗車中、そんな心配が頭によぎった。
文章にも切れが無い。
辿りついた結論は、「眠れないのは硬座のせい」。