tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

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勤労者所帯の消費性向は低迷続く

2018年06月06日 11時01分50秒 | 経済
勤労者所帯の消費性向は低迷続く
 この所、TVニュースでは与党の政治家が大写しになってしゃべっている事が多いのですが、見ていると言いようのない違和感で気持ちが悪くなることも多いので、政治関係のニュースはなるべく見ないようにしたりするようになりました。

 昨日は、ブログも少し気分を変えようと思って、敢てAIをテーマにしましたが、多くのアクセスを頂き有難うございました。

ところで、毎月、総務省から発表されています「家計調査」で、勤労者所帯の「平均消費性向」の数字に注目していますが、2018年の4月分が昨日発表になりましたので、気になる所を取り上げてみました。

  今年の1月は、勤労者所帯の平均消費性向は昨年1月に比べて上がって、この調子でいけば、「今年は消費支出も多少活発になって、日本経済も活性化するかなと思われたのですが、その後の動きは全く変わってきました。

 今年に入ってからの、勤労者所帯の平均消費性向の数字はこんな状態です。
昨年1月85.2% 今年1月88.2%
  2月74.1%   2月68.8%
  3月92.9%   3月89.7%
  4月85.9%   4月82.7%
 1月には前年同月比で3.0ポイント上がって「これは」と思わせたのですが、2月は5.3ポイントの低下、そして3月、4月とも前年同月比3.2ポイントの低下です。

 ご承知のように、平均消費性向の月々の数字はいわゆる季節変動で上下しますから、問題は前の年の同じ月と比べての変化です。つまり、対前年同月比で、毎月3ポイント下がり続ければ、2018年の平均消費性向は2017年平均に比し3ポイント低下、という事になります。

 そんなことになったら大変ですから(GDPを1.5%ぐらい引き下げるマイナス効果があります)、こんな状況が続かないように願うところですが、最近の政治情勢では、国民の多くは、将来不安を増幅させ、財布の紐を締めて 利息も付かない貯金に励むような状態、先ずは生活防衛に専心といった気分に追い込まれるという事なのでしょうか。

 これでは真面目に一生懸命働く日本国民に支えられる日本経済が台無しです。
政治がもっと真面目なものに変わって、もう少し明るい世の中、明るい日本になって欲しいとつくづく思います。

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