tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

アメリカの本音は? ダウ平均急騰

2018年03月27日 21時48分10秒 | 国際関係
アメリカの本音は? ダウ平均急騰
 今日の佐川さんの証人喚問は、何も新しいものはありませんで、これで収まればいいのか、こんなことで収まってしまっていいのか、立場によって様々な見方があるでしょうが、結局は、問題の解決が先送りされたのだということだけは理解出来ました。

 先送りが得意の現政権ですから、それでいいのかもしれませんが、その話はそれとして、昨日はNYダウ平均は669ドルの急反発。今日の東京市場も、それに倣って551円の上げとなりました。

 主な理由はといえば、中国からの鉄鋼・アルミに高関税をかけるというトランプ政権の方針に、中国が報復の辞さないといったことで下げたわけですから、今度はムニューシン財務長官が「貿易戦争は辞さないが、もう少しいい方法もあるのではないか」といったような示唆をしたという事で、マーケットが安心したという事だそうです。

 日本にとっては直接のプラスは何もありませんで、円レートは相変わらず105円台ですが、東京市場は、ダウ平均に倣って上げているという事でしょうか。
 まあ下がるよりは上がる方がいいのかもしれませんが、政局混迷も経済には関係ないという事なのでしょう。

 しかし、本当に安心できるのかというと、やっぱりアメリカの本音、強いドルと言いながら、選別してドル安にするような政策が選択されているという従来からの手法に変化はなく、日本にとっては(アメリカの望む)2国間交渉がこれからの問題なのでしょう。

 本当は、アメリカも保護主義は自国経済を弱くするということは知っていて、中間選挙も有之、いろいろとゼスチャーをやって支持層に見せているというように考えたほうがいいのかもしれません。

 トランプさんも支持層に対しては義理堅い人だな、などと感心したりするのですが、矢張り、世界のリーダー、覇権国、基軸通貨国のアメリカの大統領ですから、支持層のいう事をすべて聞くわけにもいかないのは当然かもしれません。

 ドル政策と同じように、先ずは「旗印」は高く掲げるのですが、その先の落としどころもそれなりに探っているという(ビジネス上もそうなのでしょうが)なかなかの業師の面も持ち合わせているのでしょうか。

 対北朝鮮の問題も、虚々実々の「口頭戦術」の裏に何があるのか、今日も中朝関係の新しい展開があったようですが、こうした動きが、徐々にでも人類の平穏・平和裏の発展につながるような方向を見せてくれるのであれば、ダウ平均や、日経平均の上昇も、素直に喜べるところです。 しかし、現状はボラティリティー優先のマーケット・ストラレジーがメインの要因のようです。
 
 マーケットは先読みすると言われますが、結局は政治・経済の現実を反映したものにならざるを得ないものなのでしょう。
っそうした意味では、現実世界のより良い進展を願うばかりです。

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