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市民病院を守る会、黒田市長に公開質問状を提出

2015年12月06日 | 玉野市政
黒田市長に公開質問状を提出し、要望する地域医療と市民病院を守る会の代表ら


 地域医療と玉野市民病院を守る会は、12月4日(金)午前10時半より

黒田市長に公開質問状を提出し、30分ほど直接市長に「地域医療を支える玉野市民病院の診療体制・医師確保のために直営での運営継続と、現場の力と市民との協力を」求めました。

これには 向野宏治会代表ら4人が参加、日本共産党市議団も同席しました。

 公開質問状の内容は

指定管理者制度への移行の根拠について

①医療法人 平成博愛会を指定管理者候補として民営化への移行を推進しています。

民営化移行の理由は、「病院の経営悪化で直営では運営継続ができない」とされており、民営化、

指定管理者制度移行の話が出された後の市民病院の患者の激減などで、億単位でさらに経営悪化したことから、

市民と市民病院の絆に「直営」が関係しているものと思われ、その絆を切ることは今回も経営悪化につながるのではないでしょうか。

②今回の協議では新たな指定管理者候補には前回と異なり、市が「財政の許す限り」1億円以上の赤字補てんを行う方向が示唆されています。赤字を理由に民営化するのに、赤字補てんするという矛盾があり、民営化の理由はなくなっていると考えますが、いかがでしょうか。

③今年7月以降、現場の病院職員みんなで市民病院を守ろうと市民アピールを含め頑張っています。一方で、この間「経営改善委員会」が年1回程度の開催では、経営改善への努力が大きく不足していたことが明らかです。市の努力不足、やる気のなさを覆い隠すための民営化ではないでしょうか。

④病院内での経営改善の意見は現場から出されていましたが、事務局の脆弱性などで反映がほとんどされていませんでした。こうした内部体制の改善をしてこなかったことをどう考えていますか。


医師確保について

①平成博愛会は、岡山県内には医療施設を持たず、小児科や産科医師も系列にはほとんどいません。医師確保はこれまで通り岡山大学病院医局に御願いするとのことですが、前回「民営化ならば」退職意向を示した医師がいましたし、今回も同様に退職する医師がいる可能性が高いと思います。厚生委員会で出された資料のやり取りでも2名の医師の退職意向が感じられます。前回も医師確保で困難であった指定管理者制度移行にこだわり、また同じように大切な医師を失うことをどう思われるのでしょうか。

②指定管理者制度に移行した場合、残った医師の退職時に新たな医師の派遣が優先的にされる保障はあるのでしょうか。中長期的な見込みのないままであれば、軽率のそしりを免れません。

③医師確保のこうした状況を、平成博愛会にきちんと伝えているのでしょうか。伝えているなら、平成博愛会の回答は医師確保ができるというものなのでしょうか。


選定委員会と議会での議論について

①今回の指定管理に関して、選定委員会を開催しています。しかし、議会にはどういう状況かの報告がほとんどありません。10月5日の厚生委員会では、前回の選定時にあまり関与しなかった反省を踏まえ、議会でもきちんと資料を示し同時並行で議論していくことを確認していました。議会に資料を出さない理由はなぜなのでしょう。10月5日の厚生委員会の議論では、12月議会に指定管理者選定に関する議案を出す場合、11月に複数回委員会審議が必要であるとの方向性が示されていましたが、こうした経緯をどう認識していますか。

②12月議会の最初に議案が出されない状況では、前回の反省を踏まえるならば12月議会での指定管理者議案の審議はすべきではないと考えますがどう考えますか。


市民への説明について

 以上の質問に早期に(議案提出前)に答えていただくとともに、市民に経過と市の考えを示す場を

つくることが必要です。市民病院の当事者ともいえる市民に、説明の場を早期に持つことを求めます。

以上が公開質問状の内容でした。