日本共産党 前玉野市議会議員 松田たつおのブログ ニュース

岡山県・玉野市 日本共産党の前市議会議員 松田達雄の活動ニュース

放課後児童クラブと子ども楽級─連携・一体化

2009年07月09日 | 市議会
 市内施設の視察では、築港小学校での「ちっこう子ども楽級」と、築港放課後児童クラブ(ぺんぎんクラブ)との連携による取り組みが報告されました。毎月2回程度15時30分~17時まで、25名ほど登録されている子ども楽級の子どもたちと、放課後児童クラブ約50名の子どもたちとの合同で、「絵本とお話、絵手紙、お茶、グランドゴルフ、歌とサックス、石鹸作り、竹笛を作ろう・・・」など、年間22回の合同活動に取り組んでいるとのことです。指導員の先生方、また、子どもたちが無理なく、楽しく連携・合同している活動自体は、理解するものですが、問題は、国が両事業への予算拡充を図らないまま、放課後児童クラブ(留守家庭学級)と、放課後子ども教室推進事業(子ども楽級)の「一体的あるいは連携」を、「放課後子どもプラン」事業として安上がりに進めようとしていることです。
私自身は、議会答弁などから、両事業は設立、目的、役割も経緯も違うため、それぞれの事業を現行どおり推進し、玉野市としては連携、一体化は目指さないという認識に立っていました。ところが、そうではなく、玉野市教育委員会としては、国の意向もあり、「玉野市放課後子どもプラン運営委員会」でその連携、一体化を模索し、推進しようとしていることを、あらためて認識しました。
 放課後児童クラブ(学童保育)には約500名の子どもたちが日々生活しています。この留守家庭学級の保護者や関連の全国組織は、国や自治体に対して施設整備の充実や指導員の先生方の身分保障、労働条件等の改善など、切実な要求をあげています。やっと玉野市でも今年から荘内・田井の放課後児童クラブが71人以上のため、それぞれ2クラブに分け、一定の充実が図られることになりました。
 放課後児童クラブへの支援、充実が不十分なままで、これを後回しに、放課後子ども教室推進事業(子ども楽級)へも十分な予算措置をしないで、安上がりの連携、一体化をすすめる取り組みには問題があるという思いが強くあります。
 学童保育・留守家庭学級の子どもたちに、どんな環境、施設が必要なのか、現状で何が問題か、改善・充実すべき課題は何か、まず、この点を明らかにすること。そして、放課後児童健全育成事業として、学童保育に参加していない子どもたちに、何が必要なのか、どんな対策が求められ、いまの「子ども楽級」をどのように充実する必要があるのか、この点も検証し、必要な予算措置を図ることが、何よりも最優先すべきことではないでしょうか。
 

市内施設を視察─総務文教委員会

2009年07月09日 | 市議会
学校支援ボランティアの皆さんによる玉原小6年生のミシン指導補助

 玉野市議会・総務文教委員会は、7月7日(火)、8日(水)の二日間で市内の所管施設等の視察をおこないました。
 7日は、玉原運動公園多目的広場の芝生植え付けの状況、玉原小学校の学校支援地域本部事業、教育支援センター、給食センター、玉小学校の耐震化、玉野商業高校のパソコン教室・校門改修、市民会館の冷房設備、レクレセンターの屋根改修等を視察しました。
 8日には、荘内中学校前の橋梁架け替え、八浜市民センターの便座改修、八浜小学校のプール建設現場、東児調理場、田井小学校の後者耐震化、文化会館の指定管理の状況、宇野小学校の体育館耐震化完了の状況、築港小学校のちっこう子ども楽級(放課後子どもプラン)の視察を行いました。
 玉・田井小学校や、給食センター、また、市民会館冷房設備などは、かなり老朽化しています。玉と田井小学校校舎は、耐震補強工事だけでは耐震基準をクリアできないため、一部を新規に改築しなければなりません。また、給食センターの設備や市民会館冷房設備なども、すでに耐用年数を大幅に過ぎているものもあり、早期に再設備、改修することが必要になっています。
 優先すべき必要な公共施設整備を後回しに、過去に「海洋観光都市」を標榜し、スペイン村開発などの大型開発を優先し、税金を投入してきたツケが、ここに回されているといといわなければなりません。
 ソフト事業として、玉原小学校での「学校支援ボランティア」事業が地域の方々との連携ですすめられています。地域に開かれた学校として、子どもたちと学校、そして地域が適切に連携していくことは必要なことと思います。しかし、肝心の少人数学級の推進や、発達しょうがいの子どもたちへの支援、教員の増員など、教育条件の整備が後回しでは、本質的な問題解決にはなりません。国・文科省が、ヨーロッパ先進国なみに、もっと教育予算を増額し、本筋としてこの面で、充実させる組みを優先的に推進することが重要ではないでしょうか。