姉に灯油 殺人未遂で妹逮捕

　青森県むつ署は2日未明、同居の姉に灯油をかけ、マッチで火を付け殺害しようとしたとして、殺人未遂の疑いで、むつ市上川町、妹で会社員の四ツ谷真奈美容疑者(21)を逮捕した。同容疑者は、火が付いたマッチを数回、姉に向けて放り投げたが、いずれも消えたため灯油へも引火せず、姉は無事だった。

　逮捕容疑は同日午前0時5分ごろ、むつ市上川町の自宅で、同居する飲食店従業員の姉(25)の頭付近に、ポリタンクに入った灯油をかけ、マッチで火を付け殺害しようとした疑い。

　同署によると、四ツ谷容疑者は母親と姉の3人暮らし。事件発生当時、姉は就寝前で自室にいたところ、同容疑者が自宅にあった灯油用のポリタンクを持ち込んだという。午前0時半ごろ、姉が母親とともに同容疑者を制止し、110番通報した。

　同容疑者は酒に酔っていたというが、動機やトラブルの有無、事件の詳しい状況について、同署は捜査中としている。犯行は認めているという。

　現場はむつ市上川町の国道279号（むつバイパス）西側近くの住宅地。近所に住む男性(67)は「正月中、火が上がっていたら大変だった。顔を合わせるとあいさつもするし、そんな怖いことをする子には見えなかった」と驚き、別の近所の女性(76)も「おとなしい子で家族も仲良さそうだったのに、一体何があったのか」と心配そうに話した。

　何があったんでしょうね。