ある雑誌に連続で掲載されている記事のなかで、「なあるほど」と感じる部分がありました。村川裕二(帝京大学 溝口病院 第4内科教授)Medical ASAHI 2009 July、「あなたが心電図を読めないわけ」Vol. 31
「機能低下が年齢と調和すればいい」
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世の中はよくできています。心臓が生き生きとしたペースメーカーの機能を失ってきても、高齢になれば活動性も落ちてくるので自覚症状として感知しません。
ある臓器の機能が落ちてきても、筋力や呼吸機能などの他の要素もトーンダウンすれば、目立たなくて済みます。
臓器の機能低下や不調が年齢とうまく調和していれば、それは存在しないことと同じです。
ちょっとくらい圧格差のある大動脈弁閉鎖不全があっても膝が痛くて歩かない方なら、それとわからないのとおなじです。
「多くの臓器が足並みをそろえて劣化するのは不健康ではない」と考えます。
うまい具合にすべての臓器がトーンダウンしてくる時に、一つの臓器だけ見て、病気だと騒ぎ立てるのは医者の野暮です。
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そうかな?と思うところもありますが、最後の2行はそのとおり!かな。
私の体力とうちのドカとの関係のようにも思えます。
写真はちょうど20年前に私のものとなったドカ。今よりも力強く見えるのはそのように考えれば抵抗がありません。ともに年齢を重ねます。