tonto's blog

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アナフィラキシー

2021-06-15 | weblog

 新型コロナワクチンの接種が進んできています。接種開始当初に盛んに言われていた、ワクチン接種直後に起こるアナフィラキシーショックのことについては最近あまり話題になりませんね。目立つほどの頻度はなかったのでしょうね。

※ 6/12の報道では全国で190件余りの報告があったとのこと。

 私のところに通院されている50歳代の女性は甲殻類(カニやエビなど)や貝類の食物アレルギーによるアナフィラキシーの既往があり、もしもの次に備えて「エピペン」という緊急の血圧上昇剤を携帯されています。幸いに使うようなことにはなっていません。

 今回のワクチン接種について数か月前に相談がありました。「たぶん大丈夫だとは思うけど、淡路島という発生数の少ない地域性や集団免疫確保を待つという事で、今回は見合わせましょう」という事にしていました。

 しかし先日の定期の受診時には「やっぱりワクチン接種を受けることにした」とのこと。もちろん高齢者じゃないのでもう少し先のことになりますが、「実は先日、同居の娘をコロナでなくしてしまったの。PCR検査で陽性となったけど、満床のため入院できず、自宅待機中に急激に呼吸状態が悪くなり、入院したけど数日で…」ということでした。娘さんにはあったことがないけどたぶんまだ30歳台後半だと思います。

 「家の女手は私ひとりになり、小学生の孫たちの世話もしなくてはいけなくなり、私がコロナになると家が大変なことになってしまうから」ということで受けることにしたそうです。

 この話を聞いた時は、ご本人は感情を抑えて淡々と話されてましたが、聞いてるこちらはもうびっくりしてしまいました。そのようなことは対岸の火事的な、都会の遠くでのことだと思っていましたから。

 なんとなくですが、私のところでの接種を希望されている感じ。いややっぱりひとりじゃだめだ。起こる確率はとても低いとは思うけど、やっぱり病院でお願いした方がいいんだろうな。