tonto's blog

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2013-10-15 | weblog

 私の所の最高齢の患者さんは101才の女性です。2週間に一度往診していますが、私が訪問する時間には、玄関に座り私の到着を待ってくれています。寝たきりではありませんし、認知症もまったくといいほどみられません。少々耳が遠いですが、私が少しお腹に力を入れて話すと通常の会話が出来ます。

 97才のお正月、洗濯機の前で転倒しました。おきまりの大腿骨頸部骨折で入院。これがきっかけで寝たきり・痴呆へのコースをよく見かけますが、この方は手術後3ヶ月で歩行器なしで歩くことができるようになり、半年後にはこれまでのように、私の到着を玄関で正座し待ってくれるまでに戻りました。「きっちりと正座が出来ない」と悔しそうに話してました。でもその数ヶ月後には、普通に歩き、普通に正座できるようになっていました。

 昨年の夏に100才の誕生日を迎え、大勢からお祝いを受けました。市長さんも直接「おめでとう」と来てくれたそうです。その時にpreserved flower(日本語でなんというのでしょう?)をたくさん贈られ、玄関や居間に並び飾っていました。いまだに、みんなきれい咲いています。今日訪問したときに、そのひとつ、一番かわいいものを私に持って帰るようにと言います。せっかくのお祝いのものだからと辞退したのですが、どうしてもということで、「おめでたいものだから、ありがたく頂戴します」と持ち帰りました。

 ご高齢者のお祝いにこのようなpreserved flowerを送るのは、知りませんでしたが、なるほど一年以上もたつのにまだきれいに開いたまま。「いつまでもお元気で!」ということなのでしょね。

 私なんかまだ半分。(と、ちょっと)