tonto's blog

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正直

2009-06-07 | 旧ブログ


 某新聞紙のコラムによると、財布や現金の落し物は、昨年一年間で141億円。そのうちの97億円が持ち主に戻ったそうで、落とした財布はかなりの確率で届けられるとのことでした。

 あるケースでは財布の中の診察券から、診療所→自宅と連絡があり無事に戻ったそうで、落とした人は「バッグの中にないので盗まれた」とか「カードを悪用されたらどうしよう」とばかり考えていたことに自己嫌悪を感じ、世間を疑った自分を恥じていると紹介していました。高い返還率と疑ったことを恥じる「日本もまだ捨てたもんじゃないね」と締めくくられていました。

 このコラムを読んで思い出したのが、少し前のことですけど、中年女性が財布(現金だったか忘れました)を拾ってバッグに入れてしまい、届けなかったのを偶然に設置されていた監視カメラがとらえていて、後日検挙された事件でした。

 もちろんほとんどのケースは親切心(というか普通の心情)から拾った財布を届け出るのでしょうけど、誰だって一瞬は「ネコババ」を…? 高い返還率は「誰かが見ているかも」とは悲しいですけど考えすぎでしょうか?
(これこそ自己嫌悪)

 数年前に空港のトイレ入り口付近で、床に落ちている一万円札を見つけたことがあります。「ポケットに」「いや届ける」「トイレ付近には監視カメラ?」「届けていたら飛行機に乗り遅れちゃう」などが瞬時に思い浮かび、横目で「無視」したことがあります。

 この新聞コラムの筆者は「おめでたいなあ」と思った日曜の朝でした。