文明化重視から文化再生へ、日本の文化の根源を支える、生業(なりわい)。その再構築にIT技術の導入を

ふゆみずたんぼで生態系保全農業。商工業はIT生産技術。出版はXMLフオーマット、フルバッチ制作で再構築を.

総合論として考える。 あらゆる組織体が陥っている穴ぼこ(3)

2007-05-05 15:26:31 | 業務標準化は工業簿記で単品管理から
 2007-5-5

 いずれも、最新のIT技術の発展経過が、明治以降、現在にいたる日本の今までの
調査・研究手法のあり方を、本格的に崩し始めて、未知の領域に突入してしまっている現実があると考えられます。

1 印刷・出版分野  これから最も重要なコンテンツ生成企業群のはずです!

 日本語の組版環境で、写研という一企業があまりにも突出した組版技術を立ち上げてしまったがために、今になってそれを乗り越えられる組版ソフトウェアを構築出来た会社が存在出来ず、しかもその写研の技術が、本来広げられるべきであった
XMLによるフオーマットの標準化を徹底的に阻害する結果になってしまっていることと重なります。

1-1 印刷・出版業界がどうなるかわからないほど混乱を極めだしていること
 その根源には、日本語という言語のあいまいさがネックとなって、標準化した環 境がなかなか形成出来ないという現実。
 その前提が無ければ、グーテンベルグの組版原則に沿って印刷技術の標準化が進 められない事が反映しています。
1-2 同時にこの背景として、印刷産業が受注産業であることがあります。
 本来、印刷産業は製造業の中核であると考えられています。少なくとも欧米の基幹的な印刷会社は製造業と言えます。
 しかし、日本では紙媒体への表面加工技術として、あらゆる産業分野で、特定業務を下請けとして受注することを中心としてきています。
 その過程でIT技術の有するワンライティング(一筆書きという)により著作者が印刷まで完結する技術の広がりで、受注産業としての立場がどんどん壊されています。同時にアナログ技術のデジタル化というトレンドによって、全域での立場が不安定化しつつあります。
1-3 でも最大の課題は、製造業としての的確な原価管理が確立出来ていないことによる業務の不的確さと、情報公開の原則が守りきれない不安定さに課題があります。出版企業にとって、印刷産業はパ-トナーの筈です。でもコンテンツの提供がうまくできていません。コスト面での課題解決が出来ていないと考えられます



2 農業部門
 日本の2000年に及ぶ、稲作農業の技術をベースにした生業(なりわい)というものつくりの技術が、IT化に転換出来ない、生業(なりわい)を受け止められる簿記体系が提案されないが為に、結果として本来の簿記体系が崩壊してしまっている事。そして後継者が確保出来ない状態に落ちこんでいること
 工業簿記が確立された大企業に悉く負けてしまう現実。

 さらに言えば、400通りもあるとされた稲作技術が、第一次高度経済成長の原動力として、農業人口の他産業移動がもくまれ、全国の田んぼのほじょ整備(水路のコンクリート化)と、冬の期間水を抜く乾田化(乾土効果)を組み合わせた慣行農法と巨額の投資で推し進め、40%の農民を4%以下にまで圧縮。
 このために日本の環境が多きく損なわれ、カエルやメダカ迄もがほとんどいなくなってしまった事は周知の通りです。

 日本の景観を保全し、環境を守る最も重要な分野の方々を、さらに追いつめて切り落とそうとまで考えられる動きが顕著です


3 官公庁(付録です)
 そして付け加えるのですが、江戸の幕府時代からの伝統的な簿記手法で(単式会計)運営されてきた日本の官僚組織が、戦後60年。たった60年間で地方を合わせて軽く800兆円を超してしまう国債残高と300兆円を超す債務超過という大赤字を出してしまっている現状。昨年秋からだけで7兆円も増加し、今もさらにふくれ上がっている国際発行額と実質的な赤字。これをどのようにして食い止められるのか。
 ちなみに日本中の農業出荷額を合わせても5兆円を超せません。いかに大きな数字化が分かります。

 ここでも、この分野でも共通化した現象です。日本の伝統的な分野が悉く、IT化の流れの中で、適応障害を生じてしまっている現実があります。

 とても大変な事態だと考えています。

 これからはすべての分野で、IT技術の積極活用、特に単式から複式の工業簿記の導入による単品管理技術が必須です。しかも第3者に任せるのではなく、現業の方々全員が参加する(官僚の皆さま方を含めて)ことがが自分で取り込めるのかが
ポイントでしょうか
 東京都の石原知事が、赤字の東京都をあっという間に黒字転換させた技術 それは工業簿記に沿った管理会計の導入結果と言われています。
 当方も東京都民の一人として、その具体的な成果をとても実感しています。
 

 

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