*月の河*

*あれこれと*

人体の不思議

2008-09-20 | Weblog
「生死の境をさまよっていて意識が遠くなっていても、聴覚だけは一番最後まではっきりとしていて、本人に届くんですよ。
だから全て聞こえているのでなんでも話しかけて上げてくださいね。」
とは往診に来ていただいた先生の言葉です。

じょじょに具合の悪くなっていた祖母が8月の末、一気に容態が悪くなりこのままだったら1週間から10日しか
持たないでしょう・・・と言われました。
そんなに悪いなんて思っていなかったので、殴られたような衝撃を受けました。まさか、そんなに早く?
そして今週月曜日の深夜、隣で手をつないだまま静かに息を引き取りました。
すでに話す事はできなかったし、片目だけ半開きの状態で時折意識がこっちに来たりあっちへ行ったりしてしまったけれど、
目を見て話しかけると冒頭の先生の言葉通り、口を閉じたり眉を動かしたりと何らかのアクションがありました。
土曜日、驚いた事にもう寝たきりになってもまだリハビリを続ける意思が見られ、先生が手や足を持ち上げると
本人の力を感じたそうです。
最初に急変してから一度は持ち直したのですが、先週金曜に再び容態が悪くなりそのまま月曜に遠くへ行ってしまいました。

「後悔先に立たず」とは本当によく言ったもので、もっとあれをしてあげればよかった、これをしてあげたかったと
悔やむ事しきりです。
闘病生活が長く、ほとんど弱音は吐かず常に前向きだったばーちゃん。
私もそんな芯の通った強い女性になれるよう、がんばるよ。後の事は心配しないでね。


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6 コメント

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Unknown (にこ)
2008-09-20 22:24:55
tommyさん

実は私の祖母もつい7月に亡くなりました。
49日が終わりました。
母方の祖母で、同居はしていませんでした。
私の祖母も、急に入院しました。あまり具合はよくないと母からメールが来て、1週間ほど入院した末に亡くなりました。
仕事を早退し、急いで帰りました。

目の前には生きていたはずの祖母が目を閉じていました。信じられない気持ちと、まめに会いにいけなかった気持ちとで、声をあげて泣いてしまいました。本当に信じられなかった。
乗り越えなければならない時ってあるんですね。私も、天国の祖母の分まで幸せに生きてやると決めました。

ご冥福をお祈りします。


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Unknown (tommy)
2008-09-21 12:02:02
にこちゃん、ありがとう。
7月なんてついこの間だね。私も母方の祖母でした。
そこにいるのが当たり前だと思っていたので、今でも何だか信じられません。

お互いに毎日を充実して、後悔のないように過ごそうね。
にこちゃんのおばあ様も今の仕事っぷりを見て、きっと応援してくれているはずだよ。

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Unknown (かにかに)
2008-09-26 09:25:11
全身麻酔をしたときに、そんな感じでした。
声は出ない体も動かない・・・でも意識がなくなるまでは声は水の底にいるように聞こえました。
死ぬ時ってこんなふうなんだろうな、と思いました。

私の祖父は2月に天国へ行きました。
その前から具合が悪いのはわかってたのに、二人目の出産で行けませんでした。
子供を見る人がいない、小さい子供を連れていくのは良くないと言われ、お見舞いは2回、お葬式には参列できませんでした。
悲しかったです。
同居ですから、内緒で子供2人を連れて家を出て、無くなったおじいちゃんの顔を見に行きました。

横で手を繋いでもらって、おばあさんはとても喜んでおられると思いますよ。
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Unknown (tommy)
2008-09-29 01:11:40
かにかにさん、こんにちは。
優しいお言葉、ありがとうございます。

おじいちゃんはかにかにさんのお子さんに会えて、とてもうれしかったと思いますよ。
ほんと、後悔しても仕方がないのだけれど、後悔が収まる事はないですね。

お寺の住職さんは
「悲しむだけでなく、故人が生前好きだった事を残された人たちが続ける事が供養になるんですよ。」
と言っていました。
自分には何ができるだろうか、考えを巡らせています。
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Unknown (うたこ)
2008-10-02 14:13:50
tommyちゃんこんにちは。
おばあちゃん、手をつないで送ってあげられたのですね。すごいおばあちゃん孝行ができたね。すごいなあ。偉いなあ。

私の祖父は10年前の春に亡くなりました。一緒に住んでいただけあって「もっとああしてあげればよかった、こうしてあげればよかった。」といまだに後悔は尽きません。

その年の10月に私が結婚したのだけど、半年ぐらい経ってから、結婚式の時の夢に祖父が出てきました。

式場の扉が開いて、新郎新婦にカメラを向ける人たちの中に、カメラ好きだった祖父の姿があるの。誰よりもゴツイカメラでいっぱい写真撮ってくれてた。「本当におじいちゃんに見せたかったな。写真いっぱい撮ってほしかったな。」と目が覚めてからわんわん泣いてしまいました。

「おばあちゃんのようになりたい」と思うtommyちゃんの中にはきっとおばあちゃんが生き続けてくれると思います。折にふれ思い出話をすることが、何よりの供養になると思うので、よかったら、落ち付いたころ、ここに思い出話、書いてください。
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Unknown (tommy)
2008-10-04 18:26:55
うたこさん、こんにちは。
うたこさんのコメントを読んだら思わず涙が出てきました。電車の中だったんだけど。
たけるくんとせいくんの写真は、いつもいい顔の瞬間を切り取っているなあって思いながら見てます。
もちろんうたこさんの愛情たっぷりなんだけど、おじいちゃんのカメラ好きがしっかりと受け継がれているんですね。
余りしんみりすると、ばーちゃんも困るだろうから楽しい事を考えるようにしているけれど、時々どわーっと込み上げてきます。
暖かい言葉をありがとうございました。
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