4月1日の記事で簡易的に掲載しましたが、3月31日で飯田線マニアックスのイベントを終了しました。今回はこの最終日をもう少し詳しく、裏側も多少含めてレポートします。
2月8日から1ヶ月半あまりの間、伊那市創造館で開催されたこのイベントは、元々伊那市駅開業100周年記念事業の一環で、その最後のイベントとして開催された、「伊那市創造館第9回企画展」でした。
主催は伊那市創造館で、協力に名を連ねたのが我々田切ネットワーク。昨年7月に開催された伊那市駅開業100周年記念イベント「田切駅→伊那市駅 1hour Bicycle Tour "轟天号を追いかけて"」に続いて、伊那市への協力イベントになりました。
展示品のうち、鉄道部品についてはほとんど伊那市在住の収集家の方の提供でした。模型については、展示品は伊那市在住の収集家または鉄道ファンの方からの提供がほとんどでしたが、走行車両提供および模型レイアウト作成には田切ネットワークの模型班メンバーが尽力しました。
私はと言うと、元来は模型は趣味の範囲外で、写真趣味の方になりますので、会場に展示された最近の写真についてはほとんど私の撮影した写真を提供した物です。ただし、展示パネルの写真は、「湘南電車の系譜」として提供したものぐらいでした(ただしこのパネルの写真は、別の田切ネットワークメンバーが撮影した写真も入ってます)。「湘南電車の系譜」は大本の文章は田切ネットワーク代表のwaniさんが作成し、その文章の校正とパネルのレイアウトは私が担当しました。他のパネルは伊那市創造館で全て作成されています。
これは最終日に撮影した物では無いですが。私がレイアウトを担当した湘南電車の系譜のパネル
イベント開始の10日前くらいに急に話を振られて、1週間ほどで完成させました。というか、原文受け取ったのも1月30日だし。
私が子供の頃は80系や153系はほとんど残っておらず、80系、153系(正確には153系の165系化改造だそうだ)、165系の写真は別の田切ネットワークメンバーが撮影した写真がほとんどです。165系「伊那路」は私の撮影ですが。他は全部私の撮影。文章はWordで作成するように言われたんですが、Macユーザーな私は一度Pagesで作成してWord変換後に微調整しています。Macだけの方が、手持ちの色々なフォントが使えて良いのですけどねえ(宛名職人とかで手に入れたもの)。あと、こういうレイアウトものはWordよりもPagesの方がやりやすかったというところもあります。
さて、31日の朝は10時少し前に伊那市創造館へ入りました。すでに前日から入っているメンバーは模型の試運転を始めていました。
期間中、平日は田切ネットワークメンバーがいないため、車両を固定して自動運転のみでしたが、土日や祝日にメンバーがいる場合、余裕があると車両を入れ換えながら自動運転(たまに手動運転)させていました。
一方で最終日のこの日は、持ち込まれた車両の運転もOKにしました(実際は私だけがいる時は持ち込みOKにしていましたけど)。ただし、条件として「飯田線を走行した車両であること」。さすがに飯田線マニアックスだけに、飯田線と関係のない車両はご遠慮願いましたが、まさかBトレが来るとは思っていませんでした。
朝は私の169系と、ED62形+14系客車での運転でスタートしました
反対側。まあ、どちらもwaniさんが昔走らせた団臨ということです
最終日の模型レイアウト
旧型の車両もいろいろ登場しました
やっぱり模型は子供に人気がありました
一時代前の飯田線かのような119系国鉄色(天竜色)の並び。でも右側は5000番台のリバイバル仕様です。模型作成者K田さんこだわりの逸品で、車体側面の扉シールまで再現する凝りようでした
52系スカ色は、ご年配の皆様に懐かしがられていました
展示ボックスの1つを使い、予備車両保管庫としていましたが、しょっちゅう車両が入れ替わるために説明札があまり役に立っていないことに
最終日は主に手動運転
153系は最終2日間だけの登場。急行「伊那」で走行した編成を再現していました
Bトレ出現。車体が軽いので、意外と速い。というかかなり速くて、これはこれで面白い。子供にも受けてました
153系(正確には165系化改造車とのこと)と80系の往年の湘南電車並び
Bトレの52系も出現
実際にはこんな組み合わせでは無かったであろう、Bトレのクモニ83形100番台+クモユニ142形
そしてBトレ10両編成が登場!Bトレだからこそ出来る長大編成。飯田線の有効長は20m車6両編成くらいですけどね(旅客車は駅により4両~6両)
EF58形+12系「ユーロライナー」も走りました。飯田線を昔waniさん主催で走らせましたし
14系の「ユーロピア」混じりかな?と思ったら12系「ユーロライナー」5連らしい。こっちの方が昔waniさん主催で走らせた「忍」に準拠だとか
Bトレも元気に走りました。というか、一時はかなり高速走行させましたけど
展示品も最初の段階から変わらない物、途中で増えたり変わった物が実はありました。ただ、今回の展示では実は全部を出していません。捧館長の方針で、あえて美術館的な展示をしたため、バックヤードで展示されない物品もあったんですよ。これ自体は私は良かったと思います。ただグッズを並べるだけなら、ただの鉄道マニアの展示に過ぎません。このイベントは、あくまで「伊那市創造館第9回企画展」なのですから。やみくもに物を並べるのではなく、テーマ性を持った展示にしていました。
展示の様子。空間があいていますが、これでもちゃんと車椅子で通れる計算をしているのです。実際に会期中に車椅子のお客様がいらっしゃいまして、私が展示説明させて頂きました
ビデオ放映もしていました。地元ローカルの番組の録画らしいのですが。昨年制作で、なんと2時間上映だった・・・おかげで最初から最後まで見た人は皆無だったんじゃ無いかと思う。周囲の写真は戦前、戦時中、戦後すぐのものが多く、ご年輩の皆様に懐かしがられていました。図書は捧館長の私物、伊那市図書館の本など。私から提供した時刻表もありましたけど
展示物はほとんど伊那市在住の収集家と鉄道ファンの方の物です。80系も木製模型は、風洞実験用の物で、国分寺市からお借りしていました。キャプションは私の作成(紙部分。台座の発布スチロールは伊那市創造館提供)です。列車種別幕横の写真も私ですね
さて、最終日とその前日の2日間は2つのイベントも実施していました。1つ目は大阪からはるばる運ばれてきた飯田線シミュレータ(BVE飯田線保線区様参照)。もう1つはオリジナル硬券の配布ときっぷ切りです。
シミュレータの完成度は本当にすばらしく、この運転の様子はUstreamで配信、さらに現在もYouTubeで公開されていますので、動画を見るとその完成度が良くわかるでしょう。YouTubeの動画は複数ありますので、「飯田線マニアックス」で検索してみてください。
創造館を2階に上がって正面の会議室を利用してシミュレータ運転会を実施しました
実施時の案内
この通り、カメラとパソコンで配信していました。使っていたのがMacBookだったので、何気にMacユーザーの私が後で喜んでいたり
CGの完成度もすごく高く、沿線のビニールハウスがちゃんと再現されていたり、ED62形の貨物とすれ違ったり。さらに音の再現が半端じゃなかった。自分で運転しなくても、見ているだけで楽しいものでした(身内ということで、私は運転してないのですよ。まあ、身内でも一般向け時間外は運転していましたけどね)
こちらは硬券の切符切り体験イベントに用意された物。展示物の印字器を出して、実際に使用しました。インク切れを起こしたけど、そこは現役駅員のスタッフが代替品で補充するなど臨機応変に対応。切符は伊那市創造館、伊那市図書館が自作した物で、ここだけのオリジナルです
最後の方はきっぷが切れちゃいまして、私が用意しておいた子供向け玩具(これもお子さんに自分できっぷ切りして貰うために用意した物で、昔どこかで買っておいたのを今回の展示品探しの最中に発見して持ってきた)も流用しました。これも気が付いたら無くなってましたが
時間が過ぎるのは早いもので、あっという間にこの最後の1日は終了しました。
記念撮影したりもしましたけど、ほとんど顔隠しの状態になるので、公開はしません。
代わりに、最後に作成したイラストボードを。イラストを描いたのは光画部副部長です。
仕事の忙しい2月、3月で実施されたイベントだっただけに、私もまだもっとできることがあったけど、全部は出来ないところもありました。
それでも、多くの方に楽しんで頂けたかなとは思います。伊那市創造館の企画展9回の中でも、過去最高だったという有料入場者数1000人以上で、切符を持ってくれば再入場は翌日以降も無料ということにしていました(忘れて再購入した方もいらっしゃいましたが)。最終的には、累計1250人くらいは来られたようです。自分としては、お金も労力もかなり使ったんですけど(何度も書いていますけど、完全ボランティアなんですよ)、準備含めて2ヶ月間かけただけに、達成感のあるイベントでした。
おまけ
この最終日は1日ほとんど雨でしたので、人間すごろくのサイコロはお休み。人間すごろくのみ、4月中もやってますので、お近くのお子様は遊びに行ってみてください
さて、次はまた夏に、伊那市が企んでいるらしいです。田切ネットワークフォトコンテストの「かかってきなさい!R」もあるんだけどねえ。って、出すほどの写真が何気に無いんだけどね。今回のイベントでほとんど公開してしまったので。
2月8日から1ヶ月半あまりの間、伊那市創造館で開催されたこのイベントは、元々伊那市駅開業100周年記念事業の一環で、その最後のイベントとして開催された、「伊那市創造館第9回企画展」でした。
主催は伊那市創造館で、協力に名を連ねたのが我々田切ネットワーク。昨年7月に開催された伊那市駅開業100周年記念イベント「田切駅→伊那市駅 1hour Bicycle Tour "轟天号を追いかけて"」に続いて、伊那市への協力イベントになりました。
展示品のうち、鉄道部品についてはほとんど伊那市在住の収集家の方の提供でした。模型については、展示品は伊那市在住の収集家または鉄道ファンの方からの提供がほとんどでしたが、走行車両提供および模型レイアウト作成には田切ネットワークの模型班メンバーが尽力しました。
私はと言うと、元来は模型は趣味の範囲外で、写真趣味の方になりますので、会場に展示された最近の写真についてはほとんど私の撮影した写真を提供した物です。ただし、展示パネルの写真は、「湘南電車の系譜」として提供したものぐらいでした(ただしこのパネルの写真は、別の田切ネットワークメンバーが撮影した写真も入ってます)。「湘南電車の系譜」は大本の文章は田切ネットワーク代表のwaniさんが作成し、その文章の校正とパネルのレイアウトは私が担当しました。他のパネルは伊那市創造館で全て作成されています。
これは最終日に撮影した物では無いですが。私がレイアウトを担当した湘南電車の系譜のパネル
イベント開始の10日前くらいに急に話を振られて、1週間ほどで完成させました。というか、原文受け取ったのも1月30日だし。
私が子供の頃は80系や153系はほとんど残っておらず、80系、153系(正確には153系の165系化改造だそうだ)、165系の写真は別の田切ネットワークメンバーが撮影した写真がほとんどです。165系「伊那路」は私の撮影ですが。他は全部私の撮影。文章はWordで作成するように言われたんですが、Macユーザーな私は一度Pagesで作成してWord変換後に微調整しています。Macだけの方が、手持ちの色々なフォントが使えて良いのですけどねえ(宛名職人とかで手に入れたもの)。あと、こういうレイアウトものはWordよりもPagesの方がやりやすかったというところもあります。
さて、31日の朝は10時少し前に伊那市創造館へ入りました。すでに前日から入っているメンバーは模型の試運転を始めていました。
期間中、平日は田切ネットワークメンバーがいないため、車両を固定して自動運転のみでしたが、土日や祝日にメンバーがいる場合、余裕があると車両を入れ換えながら自動運転(たまに手動運転)させていました。
一方で最終日のこの日は、持ち込まれた車両の運転もOKにしました(実際は私だけがいる時は持ち込みOKにしていましたけど)。ただし、条件として「飯田線を走行した車両であること」。さすがに飯田線マニアックスだけに、飯田線と関係のない車両はご遠慮願いましたが、まさかBトレが来るとは思っていませんでした。
朝は私の169系と、ED62形+14系客車での運転でスタートしました
反対側。まあ、どちらもwaniさんが昔走らせた団臨ということです
最終日の模型レイアウト
旧型の車両もいろいろ登場しました
やっぱり模型は子供に人気がありました
一時代前の飯田線かのような119系国鉄色(天竜色)の並び。でも右側は5000番台のリバイバル仕様です。模型作成者K田さんこだわりの逸品で、車体側面の扉シールまで再現する凝りようでした
52系スカ色は、ご年配の皆様に懐かしがられていました
展示ボックスの1つを使い、予備車両保管庫としていましたが、しょっちゅう車両が入れ替わるために説明札があまり役に立っていないことに
最終日は主に手動運転
153系は最終2日間だけの登場。急行「伊那」で走行した編成を再現していました
Bトレ出現。車体が軽いので、意外と速い。というかかなり速くて、これはこれで面白い。子供にも受けてました
153系(正確には165系化改造車とのこと)と80系の往年の湘南電車並び
Bトレの52系も出現
実際にはこんな組み合わせでは無かったであろう、Bトレのクモニ83形100番台+クモユニ142形
そしてBトレ10両編成が登場!Bトレだからこそ出来る長大編成。飯田線の有効長は20m車6両編成くらいですけどね(旅客車は駅により4両~6両)
EF58形+12系「ユーロライナー」も走りました。飯田線を昔waniさん主催で走らせましたし
14系の「ユーロピア」混じりかな?と思ったら12系「ユーロライナー」5連らしい。こっちの方が昔waniさん主催で走らせた「忍」に準拠だとか
Bトレも元気に走りました。というか、一時はかなり高速走行させましたけど
展示品も最初の段階から変わらない物、途中で増えたり変わった物が実はありました。ただ、今回の展示では実は全部を出していません。捧館長の方針で、あえて美術館的な展示をしたため、バックヤードで展示されない物品もあったんですよ。これ自体は私は良かったと思います。ただグッズを並べるだけなら、ただの鉄道マニアの展示に過ぎません。このイベントは、あくまで「伊那市創造館第9回企画展」なのですから。やみくもに物を並べるのではなく、テーマ性を持った展示にしていました。
展示の様子。空間があいていますが、これでもちゃんと車椅子で通れる計算をしているのです。実際に会期中に車椅子のお客様がいらっしゃいまして、私が展示説明させて頂きました
ビデオ放映もしていました。地元ローカルの番組の録画らしいのですが。昨年制作で、なんと2時間上映だった・・・おかげで最初から最後まで見た人は皆無だったんじゃ無いかと思う。周囲の写真は戦前、戦時中、戦後すぐのものが多く、ご年輩の皆様に懐かしがられていました。図書は捧館長の私物、伊那市図書館の本など。私から提供した時刻表もありましたけど
展示物はほとんど伊那市在住の収集家と鉄道ファンの方の物です。80系も木製模型は、風洞実験用の物で、国分寺市からお借りしていました。キャプションは私の作成(紙部分。台座の発布スチロールは伊那市創造館提供)です。列車種別幕横の写真も私ですね
さて、最終日とその前日の2日間は2つのイベントも実施していました。1つ目は大阪からはるばる運ばれてきた飯田線シミュレータ(BVE飯田線保線区様参照)。もう1つはオリジナル硬券の配布ときっぷ切りです。
シミュレータの完成度は本当にすばらしく、この運転の様子はUstreamで配信、さらに現在もYouTubeで公開されていますので、動画を見るとその完成度が良くわかるでしょう。YouTubeの動画は複数ありますので、「飯田線マニアックス」で検索してみてください。
創造館を2階に上がって正面の会議室を利用してシミュレータ運転会を実施しました
実施時の案内
この通り、カメラとパソコンで配信していました。使っていたのがMacBookだったので、何気にMacユーザーの私が後で喜んでいたり
CGの完成度もすごく高く、沿線のビニールハウスがちゃんと再現されていたり、ED62形の貨物とすれ違ったり。さらに音の再現が半端じゃなかった。自分で運転しなくても、見ているだけで楽しいものでした(身内ということで、私は運転してないのですよ。まあ、身内でも一般向け時間外は運転していましたけどね)
こちらは硬券の切符切り体験イベントに用意された物。展示物の印字器を出して、実際に使用しました。インク切れを起こしたけど、そこは現役駅員のスタッフが代替品で補充するなど臨機応変に対応。切符は伊那市創造館、伊那市図書館が自作した物で、ここだけのオリジナルです
最後の方はきっぷが切れちゃいまして、私が用意しておいた子供向け玩具(これもお子さんに自分できっぷ切りして貰うために用意した物で、昔どこかで買っておいたのを今回の展示品探しの最中に発見して持ってきた)も流用しました。これも気が付いたら無くなってましたが
時間が過ぎるのは早いもので、あっという間にこの最後の1日は終了しました。
記念撮影したりもしましたけど、ほとんど顔隠しの状態になるので、公開はしません。
代わりに、最後に作成したイラストボードを。イラストを描いたのは光画部副部長です。
仕事の忙しい2月、3月で実施されたイベントだっただけに、私もまだもっとできることがあったけど、全部は出来ないところもありました。
それでも、多くの方に楽しんで頂けたかなとは思います。伊那市創造館の企画展9回の中でも、過去最高だったという有料入場者数1000人以上で、切符を持ってくれば再入場は翌日以降も無料ということにしていました(忘れて再購入した方もいらっしゃいましたが)。最終的には、累計1250人くらいは来られたようです。自分としては、お金も労力もかなり使ったんですけど(何度も書いていますけど、完全ボランティアなんですよ)、準備含めて2ヶ月間かけただけに、達成感のあるイベントでした。
おまけ
この最終日は1日ほとんど雨でしたので、人間すごろくのサイコロはお休み。人間すごろくのみ、4月中もやってますので、お近くのお子様は遊びに行ってみてください
さて、次はまた夏に、伊那市が企んでいるらしいです。田切ネットワークフォトコンテストの「かかってきなさい!R」もあるんだけどねえ。って、出すほどの写真が何気に無いんだけどね。今回のイベントでほとんど公開してしまったので。