t-isoamiの不定期通信日記 -3RD SEASON-

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【小説】そして、バトンは渡された/瀬尾まいこ

2019-05-27 01:03:14 | 本・雑誌・マンガ
 ここ最近、本屋さんに行った際に、平積みされてて気になる作品がありました。

 瀬尾まいこさんの「そして、バトンは渡された」。
 帯にある通り、今年(2019年)の本屋大賞の受賞作です。

 今日買ってきて、一気に読み切りました。

 以下、多少のネタバレを含みますので、避けたい方はご注意くださいませ。



▼帯の紹介文より
〇身近な人が愛おしくなる、著者会心の感動作
〇血の繋がらない親の間をリレーされ、四回も名字が変わった森宮優子、十七歳。だが、彼女はいつも愛されていた。

▼感想
 主人公の複雑な生い立ちから壮絶な展開も想像してましたが、おだやかな物語でした。
 本作ほどの複雑な事情はそうそうはないものと思いますが、子を守ろうとする親の愛情は、血の繋がりの有無で異なるものであってはならない。作品のなかで主人公の優子は、愛情を持つ複数の親たちと生活をともにします。親たちの愛情の示し方はそれぞれに違いがあるものの、優子はその愛情を素直に受け止め、前向きに消化することができる聡明な主人公でした。
 複雑な事情を背景としていますが、読み手自身の親子関係になにかしら重ね合わせることができる物語だと感じました。
 「バトン」と題名がついていることから、舞台として陸上競技が関わってくるかと思いきや、そうではありませんでした。個人的には、身近に感じられることが舞台だったので、人物の心情に共感しやすかったです。
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