t-isoamiの不定期通信日記 -3RD SEASON-

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【映画レビュー】シン・エヴァンゲリオン劇場版:|| (ネタバレあり)

2021-04-19 23:32:17 | 映画
2007年「:序」、2009年「:破」、2012年「:Q」に続く最終章。
2度の公開延期(2020年6月→2021年1月→2021年3月8日)を乗り越えて、ついに公開されました。
公開初日からTwitterなどに話題があふれたことから、「早く見届けたい」思いが強くなり、公開4日目の3月11日に観賞してきました。



◆解説◆ (「映画.com」より転載)
庵野秀明監督による大ヒットアニメ「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」シリーズの最新作にして完結編。1995~96年に放送されて社会現象を巻き起こしたテレビシリーズ「新世紀エヴァンゲリオン」を再構築し、4部作で描いた「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」シリーズ。2007年に公開された第1部「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」、09年の第2部「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」、12年の第3部「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」に続く今作は、「新劇場版」シリーズの集大成となる。テーマソングは、これまでの「新劇場版」シリーズも担当した宇多田ヒカル。ミサトの率いる反ネルフ組織ヴィレは、コア化で赤く染まったパリ旧市街にいた。旗艦AAAヴンダーから選抜隊が降下し、残された封印柱に取りつく。復元オペの作業可能時間はわずか720秒。決死の作戦遂行中、ネルフのEVAが大群で接近し、マリの改8号機が迎撃を開始した。一方、シンジ、アスカ、アヤナミレイ(仮称)の3人は日本の大地をさまよい歩いていた……。

◆感想◆ (ネタバレありますので、閲覧は自己責任で!)
後半のカタルシスとの対比を作り出すためとはいえ、前半パートのシンジの落ち込みっぷりがひどいうえに長くって、見ていて陰鬱な気分がとてつもなく長く感じました。
乱暴な言い方をすれば、TVシリーズも、旧劇も、新劇も、すべてが前振りで、その伏線をぜんぶ回収しました、っていうのが本作品。新劇が始まる当初は「REBUILD」と称していたことが示す通り、旧劇までの作劇をやり直したかったのかな、と感じたのが正直な感想です。劇場版の機動戦士Zガンダムと同じことだったのではないかなあ。
後半パートのエヴァどうしの戦闘シーンは破天荒な展開で、物語のつながりを考えることは止めて見ていました。庵野監督の独特な心理描写でもあり、TVシリーズの最終回に対するアンサーなのだと思います。
考察に挑むと果てしない思考の深みに堕ちてしまいそうで止めますが、ひとつ言えるのは、今作タイトルの「:||」は、くり返しを意味する音楽記号を連想させるミスリードをねらったものだと思いました。「(新)劇場版:」までがシリーズ名で「||」は音楽記号の終止線の意味であったと思います。
ぜんぶのことが理解できたわけではないけど、どうやら完全に終わったようで良かった、といったあたりがほど良い感想ということになるのかもしれません。
…いや。「ぜんぶのことが理解できるわけあるはずない」ということが、庵野監督が伝えたかったことなのかも…?
マリの明るいキャラクターが好きだったので、最終的にヒロインの座を射止めたのはうれしくなりました。

『シン・エヴァンゲリオン劇場版』本予告【公式】
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