GWがあけて日常に戻った日曜日(5/10)の夜に、地上波でテレビ観戦でした。
ヨーロッパ・ラウンドに戻っても、ブラウン・メルセデスの勢いは衰えず、今回もワンツー勝利でした。マクラーレンもフェラーリも今季好調のTOYOTAも、ほぼ見せ場なしで、レッドブルがブラウンに次いでのフィニッシュでした。
好調な数チーム(レッドブルを除く)には、共通した技術が導入されています。「ダブルデッカー」とよばれるディフューザで、この技術の合法性が問題になりました(『ディフューザ問題』f-1gate.comへのリンク)。
記事中には技術的なことと採用の経緯が書かれおり、結局このディフューザは『OK!』の判断が出ました。他紙で、この”判断”の理由について言及した記事を書いたジャーナリストがいて、この内容がなかなか鋭いものだと感じました。
記事によれば、この判断はポリティックス、つまり政治的な意味があるのだ、というのです。当該チームを違法車扱いすることによる、スポンサー離れや撤退を警戒したのではと推測しています。それぞれ大企業、老舗、新生チームであり、撤退や存続の危機にならぬよう、そしてなんとか前面に押し出し生き残らせようと見えなくもない、と主張しています。
さてスペインGP後、バジェットキャップ(予算制限)の導入案に対して、撤退を表明するチームが次々に出てきてしまいました。このディフューザ問題の件を考えると、目に見えないところで相当な駆け引きが行われていることが想像できます。いろいろなことを書き連ねればキリがなくなりますが、政治的な要因が大きいのであれば、いま現在のチャンピオンシップの価値を下げてしまいかねません。
速いマシンを作り、うまいドライバーが勝つ。正常なコンペティションが続いてほしいです。