旅立ち

手のひらに溢れる世界が
二人の目の前に広がる

どんな日々を過ごしてるのかな
５年後の僕らは
10年後の僕らは

新しいことばかり
追いかけてきた二人
何が一番大切かも知らずに
ただひたすら走り続けてきた

どんな未来に
どんな明日に
身を委ねよう

誰とともに何処にあるか
それが幸せ　どれが幸せ

何を語れば人生は煌めくのだろう

遠回りしても辿り着かない
そんな場所もあるよ

君とともに行きたかった
はずの場所へ向けて
僕は一人でも旅立つのさ

今こぼれ落ちる涙
今にも泣き出しそうな君の顔

今日という日が来るのを
薄々気付いてた
いつかこんな日が
来ると分かってた

過ぎ去りし日々を振り切って
未来へ飛び立つ
そんな瞬間を

僕は飛行機へ乗り込む
ちょっぴり狭いけど
今の僕には十分だ

腕時計が別れの律動を刻む
あと5分、あと3分
君との日々が終わる

僕はどこまでも高く舞い上がる
雲の上へ　空の彼方へ