tokyoonsen(件の映画と日々のこと)

主に映画鑑賞の記録を書いています。

『ロシュフォールの恋人たち』と、『シェルブールの雨傘』

2013-06-19 20:01:54 | 映画-ら行
 早稲田松竹にて、二本立てで観る。
 こんなに楽しいとは!遅れてしまってバタバタとチケットを買い、そうっと劇場のドアを開けたら、すでにスクリーンは宝箱の世界。スクリーンの端から端までがすべてきらきらと輝いて、色と音と街が現われては消えて行った。一瞬たりとも見逃せないので、カメレオンのように目を左右に動かしながら見つめる。

 『ロシュフォールの恋人たち』をまず観てから、次は『シェルブールの雨傘』。

 始まりの、港町の広場を真上から見下ろし、色とりどりの傘が左右上下に行きかう。クレジットと共に入って来ては通り過ぎる、もはやそのしょっぱなで、胸がいっぱいになって「I love you! I love you!」と叫びたくなってしまった。Je t'aimeの方が適切かもしれないけど。セリフがすべて歌になっていた。胸がいっぱい。

 カトリーヌ・ドヌープも、実姉のフランソワーズ・ドルレアックもきりりとして美しい。ただ、不思議なことにドルレアックは年齢よりも少し老けてみえた。監督の魔法の中では色んなものが、色んな風に見えるのかも。少し生生しいような、それもまた完璧具合をさらにあげているような気がしないでもない。

 双方とも、ジャック・ドゥミ監督のミュージカル。

 『ロシュフォールの恋人たち』、1967年、フランス・アメリカ。
 『シェルブールの雨傘』、1964年、フランス・ドイツ。音楽は共に、ミシェル・ルグラン。もちろん有名なので聴いたことのあるものもあったけれど、音楽がまた素晴らしいのでした。

     ロシュフォールの恋人たち デジタルリマスター版(2枚組) [DVD]       シェルブールの雨傘 デジタルリマスター版(2枚組) [DVD]




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