花・伊太利

日々の生活に関する備忘録です。

元総理が逝きし日に

2022-07-08 21:55:50 | Weblog
 参院選の投開票日を2日後に控えた7月8日、奈良市で選挙応援中の元総理が銃弾に倒れ、国内外に衝撃が走りました。現総理は記者団に向かって、「民主主義の根幹をなす選挙中に行われた蛮行を断じて許すことは出来ない。もっとも強い非難を表する」といった旨を述べられました。各党の党首による「暴力に訴える行為を許すまじ」との憤りも、ニュースは報じていました。

 かつて、フランスの思想家、ヴォルテールは「私はあなたの意見には反対だ、だがあなたがそれを主張する権利は命をかけて守る」と言いましたが、この民主主義の世にあって銃で言葉を奪うことはあってはならないことです。そして、ヴォルテールの「命をかけて守る」からすると、犯人の行為を糾弾するに留める訳にはいきません。言論の自由を守る不断の努力は当然ながら、そのもうひとつ先を目指すべきではないでしょうか。不満があっても銃を取らない社会にする、あるいは銃を取るほどの不満を生まない社会にする、その誓いが元総理の死を無駄にしない鎮魂の声だと思います。

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