花・伊太利

日々の生活に関する備忘録です。

但馬路

2014-02-09 09:55:22 | Weblog
 天橋立から再び北近畿タンゴ鉄道に乗り込みました。今度はハクレイ酒造のワンカップをいくつか買って、空を舞う雪を見ながらの雪見酒となりました。終点の豊岡で降り、JR山陰線で城崎温泉に着いたのが午後3時少し前でした。円山川の支流の両側に切れ目なく並ぶ旅館やお店や、柳並木を行き交う人々はこの名湯の活気を示しています。志賀直哉が逗留したことで知られる老舗旅館の三木屋はいかにも由緒ありげな雰囲気がありました。温泉に浸った後、こんな旅館の和室に寝ころび、手枕でもしながら盃を傾けられたらさぞ極楽だろうと思いました。そんなお金も時間もないので代わりに外湯に入ることにしました。七つある外湯の中から「一の湯」を選びました。入った湯船は違えども源泉は一緒だろうから、浸かったお湯は志賀直哉と同じだと自分に言い聞かせました。風呂上がり、和の雰囲気漂う城崎温泉街にありながら都会のカフェ風の装いのお店に入って、但馬牛のステーキをつまみにビールを2杯とワインを少し飲みました。午後6時過ぎの特急こうのとりに乗って大阪まで約3時間、城崎で買った香住鶴は冷やでも燗でも美味しそうなバランスの取れた味わい。大阪に着いた頃はすっかり酔いが回り、最終の新幹線の車中では気持ちよく寝られました。