花・伊太利

日々の生活に関する備忘録です。

パパの悪口を言うな

2010-12-11 10:25:20 | Weblog
 昨日の朝、朝日新聞を読んでいて、「これは如何なものか」と思うことがありました。オピニオン面に中日・落合監督の子息である福嗣さんの投稿が載っていましたが、その中身はパーソナルな思いを述べたもので、どうしてこのような内容のものがオピニオン面に載るのだろうと訝しく思ったからです。福嗣さんは、言葉が少なく、ファンサービスにも積極的ではないとして批判を受けている父親を弁護しています。落合博満記念館を訪れたファンに野球のことを何時間も語る父の姿を 、「プライベートでファンにここまで語る監督など、まずいないだろう。話を聴くための労をいとわない人には存分に語り、冗舌で気さくな本来の姿を見せるのだ」、と紹介するなど、「うちのパパは悪くない」、といった口調で反論しています。そして最後は、次の言葉で締めくくっています。「分かるヤツだけ分かればいい。そんな父の寡黙な職人仕事を、私は愛し続けたい。」 「よっぽど父親のことが好きなんだなぁ」と、父に対する子の愛情が伝わってきます。けれども、新聞のオピニオン面とは、このような投稿を掲載するスペースなのでしょうか。福嗣さんは、おそらく週刊誌やスポーツ新聞がおもしろおかしく書いているゴシップ記事に反論したいのでしょうが、一般紙のオピニオン面はもっと社会性のあるテーマを扱うべきで、個人的な思いを吐露する場ではありません。「パパの悪口を言うな」的なものを載せるのは、如何なものかと思います。また、この投稿には、福嗣さんご自身が最近出版された本のPRもちゃっかり入っています。私は、この投稿を選んだ朝日新聞の担当者の見識を疑いました。