花・伊太利

日々の生活に関する備忘録です。

蕎麦屋で飲んだ

2006-06-01 22:31:45 | Weblog
 昨日、学生時分からの友人と田町駅近くの蕎麦屋「京金」で飲んだ。ここは、蕎麦屋で酒を飲むようなるきっかけとなったお店である。それまで、蕎麦屋は蕎麦を食べるところとばかり思っていたので、板わさや川エビの唐揚げを肴に蕎麦屋で酒を飲むことを知ったのは新鮮であり、最後に蕎麦を食べて締めるのはちょいと粋な飲み方を覚えたように感じたものだ。また、焼酎の飲み方に蕎麦湯割りがあることを知ったのも、このお店であった。爾来、蕎麦屋で飲むのは、大好きなシチュエーションのひとつとなっている。何が良いかと言って、昼間から飲んでも自堕落な雰囲気がしない。しかも、時間の流れが緩やかに感じられる。日本橋の三越で買い物をした後、「室町砂場」に立ち寄って卵焼きや天ぷらをつまみにお銚子を2本ほど空けて、この店の濃いめのつゆでもりそばをすすると、妻の買い物に付き合わされてあちこち振り回されたこともチャラにしていいような気になる。また、神田の「まつや」で大ごまを2枚食べながらビールを飲んだりすると、椎名誠言うところの「もうどうでもいいけんね」の「けんね」状態になって、のほほんとした午後を過ごすことが出来る。いずれにせよ、お昼に蕎麦屋で飲むのは「ほどほど感」があっていい。もちろん、夜の蕎麦屋も「ほどほど感」はバッチリである。蕎麦屋で飲む、イコール、前頭葉が麻痺するまでは飲まない、そんな節度ある飲み方に導いてくれる。昨夜も、そんな「ほどほど感」に満たされながら、気の置けない友人と楽しい酒を飲んだ。そして、ちゃんと電車のある時間に帰った。