くせじゅ文庫

久世樹(Que sais-je?)の画文集です。

『山裾の春』

2021-03-18 22:27:00 | 作品
3/21緊急事態解除。

 まだまだ半年や一年は気を緩められませんが、我がスケッチ同好会も4月から徐々に活動を再開することに決めました。

 今日は本番に備えて小手試し。日本の原風景とも言うべき山裾の畑地で、春を求めて。





『白木蓮』

2021-03-16 21:53:00 | 作品
白木蓮、花言葉は『気高さ』

 最近は染井吉野が早々と咲き始めるので感動が薄れがちですが、かつては桜にさきがけて咲くその清楚な花を、みなひとこぞって見上げ見つめるので、まるではにかむ少女のように可憐でした。そこで一句、

〈白木蓮ほほほんのりと紅さして〉【久世樹】




人物デッサンの稽古

2021-03-14 16:09:00 | 作品
今日は、鉛筆淡彩で人物デッサンの稽古、さらりと30分。

 ふと、「筆を〈とる〉」と言う言葉が気に掛かり、ネットをググルってみると・・・

〈取〉という漢字は小学3年生で習うそうで、意味は、
①「耳をきる」、「捕虜や捕獲した動物
  を数える為に、その耳をきる」
②「とる」、「自分のものにする」、
  「手に入れる」、「手にとる」
③「賛成する」
④「めとる(嫁を迎える)
とあり、目が点になりましました。

 別のサイトでは・・・
◇取
捕虜や敵の耳を戦功のしるしとして,しっかり手に持つこと。指を引き締めて手の中に握る。自分のものにする。
「取材」「取得」「取捨」「奪取」
◇採
手の先で木の芽をつまみとること。ある部分だけを選びとる。
「採集」「採用」「採決」「採録」
◇執
手かせをはめて罪人をとらえること。手にしっかり握る。仕事や職務をしっかり行う。
「執筆」「執行」「執務」「固執」「執念」
◇捕
対象に手をぴったりと当てること。とらえる。つかまる。
「逮捕」「捕縛」「捕手」「捕虜」
◇撮
指先にごく少量つまみとること。必要な部分だけをとる。
「撮影」

 いずれにしても、他者を殺めたり支配したりした人類の歴史が色濃く刻み込まれた言葉なのだと、思い知りました。

 これからは、「絵筆を〈採る〉」、写真は〈撮る〉にします。




『多摩川展望』

2021-03-13 14:00:00 | 作品
 我が街の原風景『多摩川展望』の制作に10日かかりました。当初は2-3日でと楽観していたのですが、やはり水彩画は難しい! どうにも行き詰まって、奥の手(禁じ手)の「洗い」と「裏打ち」で蘇生して、なんとか、紙と絵の具と何より手間を無駄にすることなく、描き終えました。

 私の絵は、見えたままの風景ではなく、見たいと望む風景なので、「写真そっくり=才能あり」は目指しません。色音痴なので、華やかさもありません。こんな景色の中に居たら心が落ち着くなあという、雪舟や等伯に憧れて、今日も絵筆を手にしています。