1/30(土)に、「市民参加の安全協議会を求める1.30集会パレード」が行われました。
きびしい寒さの中にも午前中の日をたっぷり浴びて、10時からの集会には約90名参加、10時半からのパレードには約85名が参加されました。
集会にて情報を交換し、パレードでは元気にシュピレヒコールを唱え、全員の協力で順調に予定を終えることができました。
集会で提案された決議文(下に記載)は、武田薬品社長および藤沢市・鎌倉市の2市市長に提出いたします。
1/30のパレード敢行は引き続く運動に大きな力となることと思います。
なお、2月10日(木)18:30より
藤沢市市民活動推進センターにて「反省会」を持ちます。
10日の反省会では、さらに巨大研究所2月19日(土)のオープニングの日程を間近にして、
情報が集まることになります。
ぜひ大勢お集まりください。
以下、決議文
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「協定」に市民参加の安全協議会設置など明記を求める決議
私たちは12・5集会/パレードに続き、本日、村岡城址公園につどい、集会と武田薬品周辺のパレードを挙行します。
暮れもおしつまった12月26日に、武田薬品が藤沢、鎌倉各行政と共催で開催した協定案説明会で、「実験動物の焼却処分は外部委託する」という譲歩が伝えられました。しかし、武田薬品と行政が進める「環境保全の協定案・覚書案」にはまだまだ重要な問題が未解決のまま山積しています。
今日の集会の、4つの訴えは、山積する未解決問題の一部に相当します。特に本日の集会/パレード実行委員会の名称とした「市民参加の安全協議会」制度化の要求は、当地を含め湘南地域にバイオ公害を防止することができるか、または、市民抜き連絡会的な体制に矮小化し市民の安全を「なりゆきまかせ」にするか、2つの方向の「別れ道になる」といえる重要な項目です。
他の3項目も、協定に最初から盛り込むべき重要項目であり、明確な記述無くしては協定の体裁さえ整わないことになるのは大勢の市民が指摘するところです。
此処村岡城址公園からは、武田薬品研究所の建物と、建物北側に設置したエネルギー棟や45mの巨大な煙突などの設備が一望されます。15の棟は通路でつながり、東西に330m、南北に180m、高さ43mを擁し、ここから見える北面5棟(むね)は全階動物実験室で全てが窓の無い構造を住宅地にさらしている。この北側5棟を主に、1年間にマウス換算で600万匹にも及ぶ規模で動物実験が予定されている。
また、薬を開発するのには、危険な病原体を研究材料とするので、研究員はもとより市民にも感染被害が及ぶ危険性があり、このことは誰も否定できない新研究所の問題点です。
15棟の中の3棟にP3実験室があり、P2相当以下の病原体を扱う数知れぬ生物系実験室があり、また、数知れぬ化学系実験室がある。
安全設備に最大限の配慮が払われていなくてはならないのは当然のことでありながら、化学系実験室でも生物系実験室でも、空気は有害物質や危険な病原体が室の空気を汚染して滞留することを恐れ、従業員を守る為強制排気されます。その量は1時間に800万立方メートルにも及ぶ設計がなされており、一度は温度と湿度を調整した膨大な空気であって、それは滅菌浄化し循環再使用をするべきなのに、そうでは無くほとんどを排出する方式が採用されています。武田薬品は「再使用は禁じられている」というがその主張は正確ではなく根本が誤っています。
安全性の目安のひとつが、協定内容の充実度にあることは大勢の市民が理解しているところです。ところがいま、パブリックコメントで出された市民意見が、少しも「環境保全協定案」に反映されていない事態になった。
新研究所の2月19日(土)オープンまでに武田側と行政が協定を締結することを計画している重要な時期に、今日私たちは戸外での集会と街頭でのパレードを開催している。本日のこの機会を生かし、大勢の市民が共同して、協定に盛り込むべき内容を大いに宣伝しましょう。
集会の4つの訴え、① 市民参加の安全協議会の設置! ② 危険なP3,P4実験をやるな! ③ 大量実験動物の削減! ④ 排水・排気の自家処理循環再利用をせよ! これらを明確に、協定の中に記載せよ!
以上、本集会の名において決議し、武田薬品工業 長谷川社長、藤沢海老根市長並びに鎌倉松尾市長に提出し、私たちの要求を受け入れるよう要請するものである。
2011年1月30日
市民参加の安全協議会を求める1・30集会/パレード参加者一同