司法書士内藤卓のLEAGALBLOG

会社法及び商業登記に関する話題を中心に,消費者問題,司法書士,京都に関する話題等々を取り上げています。

「株主リスト」を添付書面とする商業登記規則の改正

2016-01-29 00:09:06 | 会社法(改正商法等)
「商業登記規則等の一部を改正する省令案」に関する意見募集 by 法務省
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=300080144&Mode=0

「登記すべき事項につき株主総会又は種類株主総会の決議を要する場合には,申請書に,総株主の議決権の数に対するその有する議決権の数の割合が高いことにおいて上位となる十名の株主又はその有する議決権の数の割合を当該割合の多い順に順次加算し,その加算した割合が3分の2に達するまでの人数の株主の氏名又は名称及び住所,当該株主のそれぞれが有する株式の数及び議決権の数並びに当該株主のそれぞれが有する議決権に係る当該割合を証する書面の添付を求めることとする」

 意見募集は,平成28年2月28日(日)まで。

 衝撃的な改正案である。正に,びっくりぽん!

 虚偽の内容の株主総会議事録を元に,真実でない登記がされる事件が後を絶たないことが改正の理由であるとして,株主総会決議が必要な登記申請の場合の添付書面に,株主総会議事録に加えて,主要な株主を証する「株主リスト」を要求するものである。

 ん~,そうであれば,「株主リスト」に記載された株主の議決権行使の内容を証する書面(当該株主の実印を押印をさせる。)及び当該株主の印鑑証明書を添付させることにしないと,中途半端であり,意味がないように思われる。

 会社法施行の際に,株主総会議事録は単なる事実の記録に過ぎないとして,記名押印等を不要とした改正は何であったのか? 

 「株主リスト」を要求するよりも,株主総会議事録に出席した取締役及び監査役の記名押印(実印)を要求して印鑑証明書を添付させることにより,真正を担保する方が実効性があるであろう。
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3 コメント

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意味あるんですかねぇ (ふじた)
2016-01-29 09:02:59
基本的には確定申告書の別表第二と記載事項は同じですから、負担は少ないでしょうが、悪用する方はどうとでも作れますからね。
実効性に疑問です。
改悪 (シロップ)
2016-01-29 10:02:52
先生のご意見に同意いたします。
法務局サイドが問題発生時にリスクをとりたくない、そのための改正なのかなと思います。
こんな改正より、他士業等による違法な登記申請を告発する仕組みづくりをする方が先なのでは?
シロップさまへ (みうら)
2016-02-03 19:14:34
すでに刑事訴訟法に仕組みがあります。

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