司法書士内藤卓のLEAGALBLOG

会社法及び商業登記に関する話題を中心に,消費者問題,司法書士,京都に関する話題等々を取り上げています。

財産の管理業務に基づいて司法書士がする戸籍謄本等の交付請求について

2013-02-19 13:56:16 | 司法書士(改正不動産登記法等)
 コメント欄に情報の提供をいただいたとおり,「戸籍」平成24年11月号(テイハン)73頁以下に,東京法務局民事行政部戸籍課原孝文「戸籍小箱 財産の管理業務に基づいて司法書士がする戸籍謄本等の交付請求について」があり,昨今話題のテーマについて,非常に精緻に論じられており,ぜひ一読をお薦めする。概要を紹介すると,


1.司法書士が行うことができる業務について

(1)本来業務(司法書士法第3条第1号~第5号)
(2)認定業務(同条第6号~第8号)
(3)附帯業務(その他司法書士が行うことが認められる業務)

と分類されており,個人の司法書士でも,附帯業務として,財産の管理業務は認められていると解されるとしている。

2.契約に基づく管財人における戸籍請求時の取扱いについて
 司法書士が,相続人から被相続人の財産の管理等に関する一切の業務を受託した場合,司法書士法施行規則第31条第1号に該当すると考えられる。
 この場合,法定の管財人と異なる,契約に基づく地位である管理人となるが,同号では,法的な管財人とそれ以外の管財人とを区分していないことから,2号様式による請求を認めて差し支えなく,管財人の資格を証する書面の添付があればよい。ただし,権限確認書面として業務契約書等で資格を確認できる必要があるが,個別の委任状までは必要ではない。


 一応お定まりの「私見」という断りは入れてあるが,立場等からすると,法務省のお墨付きもあるものと推察される。

 ただし,「附帯業務」は,他の法律により司法書士が行うことが禁止されていないため,慣習等により司法書士も行っている業務である,ということは,当然のこととして留意すべきである。


 なお,兵庫県会の金勇秀先生からも情報の提供をいただきました。厚く御礼を申し上げます。
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1 コメント

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Unknown (みかんコト金)
2013-02-19 22:30:03
早速、先生のブログで紹介して頂きありがとうございます。
『戸籍』誌は一課の職員が編集に携わっているので、心強いです。

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