司法書士内藤卓のLEAGALBLOG

会社法及び商業登記に関する話題を中心に,消費者問題,司法書士,京都に関する話題等々を取り上げています。

法務局で季節を感じる

2018-04-27 11:09:02 | 会社法(改正商法等)
日刊工業新聞
https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00471488

「花鳥風月には無縁でも、季節を感じさせる場所がある。法務局の窓口もそのひとつ。」(上掲記事)

 お~,出だしは,よい感じ。

「絶対的登記事項の書式や漏れを人工知能でチェックする仕組みを用意すれば、登記官も司法書士も必要ない。ITのもたらす社会イノベーションには無限の可能性がある。
 遠からずオンライン登記が一般化するだろう。そうなれば法務局から春の混雑がなくなり、季節を感じなくなるのかもしれない。」(上掲記事)

 ん~,ネガティブ・キャンペーン?

 もちろん,登記申請手続の合理化が更に進み,オンライン申請が更に普及することで,窓口の混雑度合いが減少していくことは,十分に予想されるし,望ましいことである。

 しかし,会社法に基づく手続を全て適法に完了させ,議事録等の添付書面を適格に作成し,登記すべき事項を遺漏なくピックアップして登記申請を行い,無事登記完了に至るという過程は,傍から素人が見て思うほど,容易なものではない。

 登記官も司法書士も不要な社会は,会社法の改正により商業登記制度が根本から変革されない限り,あり得ないであろう。しかしながら,不断の合理化は,当然求められることであるので,AIに委ねるべきは委ねつつ,高度な判断を求められる場合に適確に対処することができるように,より専門性を高める不断の努力を続けて行かなければならないであろう。
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