「不動産登記記録例」（平成２８年６月８日付け法務省民二第３８６号民事局長通達）

　昨日，ある会長さんから，標記記録例の公表の有無について尋ねられた。「Ｖ３０システム移行後は，記録例に沿って登記申請して欲しい」旨の協力依頼が，地元の地方法務局からあったそうなのである。

　ところで，標記記録例については，書籍としては，テイハンから発刊されているが，法務省ＨＰには，掲載されないままである。

ｃｆ．　平成２９年２月２８日付け「不動産登記記録例集」の改訂

　参考までに，奇特な方が，全部改正前の記録例（平成２１年２月２０日付け法務省民二第５００号民事局長通達）を，御自身のＨＰで公開されている。

ｃｆ．　不動産登記記録例
http://krk.ojaru.jp/frei/fudousankirokurei.html

　登記事務処理の効率化が叫ばれているが，そうであれば，「このような形で申請して欲しい」という登記所側の論理を，申請側に積極的に伝えるべきであるし，そうであれば，申請側も鋭意協力するであろう。現に，そのような良好なコミュニケーション関係にある司法書士会と管轄法務局等も増えているものと思われる。

　そういった意味でも，不動産登記記録例について，法務省ＨＰで公表する等の措置が速やかにとられることが望まれるのではないか。

司法書士法改正記念講演会

　昨日は，司法書士法改正記念講演会（主催日司連）が開催。

　第１部は，寺田逸郎前最高裁長官（現日司連顧問）「司法書士法改正の意義～平成から令和へ」。

　第２部は，太田勝造明治大学教授（東京大学名誉教授）「司法書士の社会的使命：問題解決エクスパート」。

　貴重な御示唆をいただきました。