メトロのシャトレ駅で降り、歩いてセーヌ河を渡った所にコンシェルジュリーが屹立しています。先入観からかそのたたずまいに厳しさすら感じます。今回行きたかったところで、3度目にやっと念願がかないました。
★ コンシェルジュリー
コンシェルジュリーと聞くと先ずフランス革命が頭に浮かびます。ロベスピエールの恐怖政治によりあらゆる敵対分子が逮捕されます。2700人以上の人が逮捕され裁判にかけられ、ここで最後の日を過ごし断頭台へと消えていきました。
当時の牢獄は有料で、払える金額により3つに分かれています。写真を見れば一目瞭然です。
④はマリーアントワネットが処刑される前の2か月半を過ごした独房の再現です。あのヴェルサイユから牢獄へ・・・。精神の変容をきたさないほどの強い心を持っていたのでしょうか。
★サント・シャペル教会
壁を少なくして鳥かごのような列柱が支えになっています。色鮮やかなステンドグラスで埋められているゴシック様式の教会です。
2階に上がると思わずため息!さらに全面ステンドグラスに覆われた幻想的な世界が広がり、ため息と感嘆の言葉しか出てきません。
★クリュニー中世美術館
多分野にわたる中世の美術品が収蔵されていますが、有名なのは貴婦人と一角獣のシリーズです。昨年日本でも話題を呼びました。
タペストリーとは思えないほどの細かな表現に絵画ではないかと思ってしまう程です。いまだに織り方が理解できません。なぜかここも嬉しいフリーでした。
★カルチェ・ラタン地区の街歩き
パリ大学を中心とした文教地区。「ラテン地区」という意味で、その昔パリ大学はラテン語で講義が行われていたとか。
途中に小さな公園がありそこで休息。パリの女性はとても読書好きでいたるところで本を読んでいます。
★サン・ジェルマン地区の街歩き
サン・ジェルマンデ・プレ教会の近くに、サルトルの書斎にもなったという老舗「カフェ・ド・フロール」があります。そこに唯一日本人ギャルソンがいました。白いシャツ、黒いチョッキ、黒い蝶ネクタイ、白いエプロン、髪の乱れもなく、洗練されて、たたずまいがビシっと決まったギャルソンです。私たちのテーブルに着いてくださいました。ミルフィーユが切れていたのでお勧めのケーキがこれ!一人分だそうです!紅茶はマリアージュのダージリンにしました。
パリっ子はとんでもなく甘いものがお好きなようで・・・。この後夕食は抜きになりました。ケーキ2100円、ティー910円。
ギャルソンの存在があまりに印象的だったので帰国して調べてみると、山下哲也氏(山下氏のブログはここ)であることがわかりました。日本人が有名カフェのギャルソンに雇用されることは奇跡に近いとか。大学卒業後意を決してギャルソンの道を選びフランス文化の継承に生きることを決めたそうです。新聞にも載るほどの有名人に給仕してもらってとっても幸せです。
付け加えていうならば、山下氏は2007年版Newsweek誌日本版で「世界が尊敬する日本人100人」に選ばれ、2年前には内閣府広報室発行の雑誌の表紙・特集を努めたとか。
先の5月の安倍首相来仏の折に、歓迎の晩餐会に大統領から招待されたそうです。その時に安倍首相は山下さんのことを知らなかったので、オランド大統領が山下さんを紹介したとか。
山下さんのブログはピリリと辛い所も、ユーモラスなところもあり知らない世界を覗けます。文章もうまいです。若き日本人がこうして国際的に働いていることにとても誇りを感じました。
モンパルナスまで足を延ばしましたが、モンパルナス・タワーがそびえていて、パリの街にはちょっと不似合いな感じ。少し歩いてみましたが印象にあまり残らない街でした。
長いベンチの上で、この姿で読書ですか。
豪華版のケーキとお茶ですが、3千円とは。ご満足なら旅の良い思い出ですね。
革命が起きると多くの犠牲者が出ますね
昔はヨーロッパはこういう風に戦争ばかりしてきました
今はその頃に比べるとどこかでは戦いがあっても昔ほどではないけれど~
こういうことは人間の欲がある限り永遠に続くのかもしれませんね
ステンドグラスの美しさは私もイギリスで見てきましたが、イギリスは宗教改革があって、壊されたりしていて、今は簡素なものが多くなっています
デザートには必ずついてくるスイーツは甘すぎて多いですね~
紅茶は美味しいですね
ブログで無知な私もだんだん興味が湧いてきましたし
少しづつですが、理解も深まってきたように思います
感謝です
素晴らしい本物を実際にご自身の目で確かめ
脳裏に焼き付けられる・・・・
これ以上の喜びはありませんね
ご子息様がパリ在住だったと思いましたが・・・
一番羨ましいのは、そこに行こうと考える、気力、知力、体力、チャレンジ精神をお持ちなことです。
今のくちこには、何一つ無いんです。
困ったことです。
此処でしっかり楽しませて戴きます!
そして、山下氏のブログ、面白いですね。
良い子が好きそうなブログです。
パリへは娘と行きましたが、ちゃぐままさんの旅行記を読んでいると
いいなあ。行きたいなあと思います。
数少ない海外旅行経験ですが わたしもツアーでなくホテルと飛行機だけの
旅行しかしたことがありません。数多くは回れないけれどその国の雰囲気に
触れることが多くいいですね。
感じます。クリスチャンではないのにo(^-^)o
ケーキは一人分ですが、これを二人でやっと食べました。
◆◆花ぐるまさんへ◆◆ byちゃぐまま
デザートの甘さにはどこの国に行っても辟易します。
日本は料理にお砂糖を使うけど、西洋料理は塩コショウが
基本なので、デザートに甘いものが欲しくなると聞きました。
◆◆おばさん様へ◆◆ byちゃぐまま
息子はパリではなく米国でした。今は日本です。
歴史も文化も深く広い西欧はやっぱり魅力的です。
苦労しながら自分たちで動き回るので効率は悪いけど、そこが
また醍醐味でもあります。
◆◆山口ももりさんへ◆◆ byちゃぐまま
団体ツアーは右岸がほとんどですが、左岸には魅力がいっぱいです。
パリ左岸はパリのエスプリに感応できるセンスがないとダメだとか
聞きました。
パリ大学もあるし、文化人や芸術家が集ったところだからでしょうね。
ライオンの柱頭は確かめていません・・・(´゜Д゜`;)
◆◆くちかずこさんへ◆◆ byちゃぐまま
ギャルソン山下氏、これは今回の「目玉情報」かも。何も知らなかったけど
山下氏にはオーラがありました。
昔、市川染五郎と言っていたころ、ドラマ「王様のレストラン」でギャルソンを演じました。その時初めてギャルソンなるものを知ったのです。
◆◆mokaさんへ◆◆ byちゃぐまま
お嬢さんとパリに行かれたクリスマスマーケットの情報があまりに印象
深くて、私もそのあとベルギーに行きましたよ。ただ12月上旬だったので
盛り上がりはまだまだでしたが。
その国の雰囲気に浸れるって貴重な体験です。
恥ずかしながら「ギャルソン」の正確な意味を知りませんでした。格式・威厳のある高級ウェイターの事なんですね。きちんとと認められている職業なのですね。日本人でフランスに認められている存在って素晴らしい!
このカフェの外観、ちょっと前にヒットした「アメリ」って映画の主人公が勤めていたカフェに感じが似ています。もっとも、舞台はモンマルトルでしたが・・・。
ちゃぐままさんのフランス旅行記と写真でとっても楽しませてもらっています。
コンシェルジュリー、今でも幾多の無念の魂がさ迷っているような気がします。
日本の公家や武士がそうであったように、マリーアントワネットも最後まで気丈に振る舞っていたようですね。
昔は、タペストリーを持ち運べる絵画として楽しんだこともあるそうです。
下絵を描いて精密に織っていく作業は、考えただけでも気が遠くなりますね。
カフェ・ド・フロールでお茶ができたなんてステキ?
映画「サルトルとボーヴォワール」でもロケに使っていたような気がします。
最近ではシャネルのデザイナーをしていたナントカ氏(思い出せません^^;)も行きつけとか聞きました。
有名人が集うカフェなんですね~。
ケーキも日本の方が繊細でおいしいような気がします。
藍より出でて藍より青し・・・かな。
ずっと前に旧名市川染五郎がドラマ「王様のレストラン」でギャルソンを
演じ、あまりのかっこよさにずっとその姿が残っていました。
モンマルトルのカフェも芸術家がこぞって集まったようですよ。
ステンドグラスは今まで見た中で、その面積をこんなに広くできるものかと
感動するほどでした。建築様式が発達して、壁で建物を支えるのでなく、
柱で支えるようになってからだそうです。
◆◆mintさんへ◆◆ byちゃぐまま
映画「サルトルと・・・・」はみたことがありません。
かつてサルトルはボーヴォワールと一緒に来日しましたが、いまだに
私は実存主義なるものが理解できません。
サルトルが書斎代わりに使っていたカフェ・ド・フロールの隣に、
「レ・ドゥ・マゴ」というカフェがあり、サルトルはその建物の5階に
ボーヴォワールは2階に住んでいたそうです。
カフェ・ド・フロールの通りを挟んだ向かいには「ブラッスリー・リップ」が
あり、そこはヘミングウェイのお気に入りのお店だったとか。
サンジェルマン・デ・プレは話題に事欠かないようですよ