新・遊歩道

日常の中で気づいたこと、感じたこと、心を打ったこと、旅の記録などを写真入りで書く日記です。

ショパンコンクール、 いよいよステージ3へ

2021年10月15日 | 音楽
15日午前0時から少し遅れて、反田恭平さんの演奏が始まりました。
威風堂々、侍のヘアスタイルの最初に鳴らした明るい音に、私の方がすっかり落ち着きました。


タッチが暖かく優しく、エレガントな音色に感動のしっぱなしでした。
葬送行進曲は、本で読んだショパンの教会での葬式の場面が思い浮かぶような厳かな響き。しかし第4楽章の辺りからソファの上でうつらうつら・・・・。気がついたときは次の角野隼斗さんの演奏が始まろうとしていました。
「神よ、ポーランドを・・・」と「英雄」は後で聞き直しました。
とにかく素晴らしい演奏に感動、感動の言葉しか言い表せません。
ただ演奏後の反田さんのインタビューでのコメントは「ステージの怖さ、自分に負けた。伝えたいことは伝えられたが、やりたいことができなかった」という、これ以上のものをイメージしていたのが分かりました。

すぐの午前1時から始まった角野隼斗さんの軽やかな演奏は、すっかりいつもの角野さんの世界が戻っており安心して聴いていました。


私には一音一音が心に染みこむと言うよりは、フレイズが心に響いてくる、全体としての雰囲気に感動するとてもいい演奏でした。芸術性とは・・・と私なりに考えさせられる演奏でした。
演奏後の鳴りやまない拍手の長さが、観客の感動の量です。暖かい拍手を日本人として嬉しく思います。
後で角野さんのコメントを聞いたら「回を重ねることに、自分が弾いているというよりは、ショパンの音楽がある場所に自分がいるというような感覚になっていって・・・。緊張も全くなく、ただホールの中で音楽がなっている喜びを感じている自分がいて・・・。自分が無になっていて、集中していて・・・特別な経験でした」と。こういうコメントがファンとして一番嬉しいです。

演奏が終わってもすぐには眠れず、コンクールが終わるのはまだまだ先です。

これより先に、昨夜、進藤実優さんの演奏がありました。

ミーハーな私はマスコミで取り上げられたコンテスタントを主に聴いていましたが、彼女の素晴らしい演奏に度肝を抜かれました。独特の弾き方が美しいハーモニーを作り出していました。海外でも日本のコンテスタントの評判が高いようです。


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