新・遊歩道

日常の中で気づいたこと、感じたこと、心を打ったこと、旅の記録などを写真入りで書く日記です。

ドラマの小道具大道具

2014年04月27日 | テレビ番組

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留守中の大河ドラマ「官兵衛」の録画を3本撮ってもらっていました。やっと2本を消化したところ。ここでまた有名な茶器が出てきました。

この頃信長は茶の湯を政治に利用し始めていました。秀吉の播磨、但馬平定の功として信長は秘蔵の名器「乙御前(おとごぜ)の釜」を与えます。この行為こそが秀吉が信長の重役として名実ともに認められたことを意味します。
信長の茶器に対する考え方は、「これらの茶器は足利家が所有していたものだが、その滅亡とともに消え去る運命にあった。それを自分が所有することによって価値を持つことになり、茶器が一国一城を動かすまでになったのだ」と傲然と言い放ちます。


20130227_374582_2秀吉は自分の城に戻り、乙女御前の釜を前にして額を畳に擦り付けんばかりに感激しました。そしてその向うに見えたもの、床の間の壁には柔らかいタッチの等伯の「猿猴図」が!あのふわふわの猿です。・・・でも猿の位置に違和感が・・・、何か変・・・。

 

そうなんです、ドラマの床の間の絵は、左の「枯木猿猴図」を裏返した構図で出ていました。等伯を重用した秀吉にちなんでこの絵に似た大道具を設定したのでしょうか。にくいですね~!時代考証はこんな細かいところまで演出して盛り上げるんですね~。だからこそドラマも楽しめます。

写真は庭に咲いたクリムソンクローバーとクリスマスローズ。留守中に花の色がすっかり緑色になっていましたが、結構味のある色で気に入っています。

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