ラジヘリ空撮

空撮用マテリアルの開発状況に係る情報発信や、現場での出来事及び、日常の情報発信を致します。

HDMI変換アダプター

2012-11-07 00:00:01 | 出張
巷では・・・マルチコプターを使用して空撮を行う人が増えている・・・と言うか、急増している。


理由は、その制御装置の性能向上が著しく、その上安価で購入可能であるから、従来タイプの
ラジヘリでの空撮を半ば諦めていた人でも、手軽に空撮を始められるからに他ならないと思う。

その上、空撮用にも直ぐに転用できるGoProなるカメラまで登場して、その気になれば
ほぼ全てのマテリアルが揃っている事から、直ぐにでもチャレンジ出来る土壌が既に
出来上がっている感がある。

良い時代になった・・・と言えばそれまでだが、ある意味大変な時代になってしまった。


そんなマルチコプターを使用した空撮に使用するカメラと言えば・・・趣味のレベルでは
コンパクトサイズのデジタルカメラが主流であるし、プロレベルでも・・・ミラーレスの
1眼レフカメラを使用する事が多いのではなかろうか?


マルチコプターの空撮で、これらの比較的小型・軽量タイプのカメラを使用する訳は、
従来タイプのラジコンヘリコプターと比較してペイロードに余裕が無い事が、その最たる
理由ではなかろうか?



弊社では、予てから1.2GHz帯のビデオ送受信システムを開発・販売してきたのだが、
そのビデオ信号はコンポジットである。

このアナログ信号のお蔭で・・・遅延の無いクリアーな画像伝送を可能にしているのだが・・・。


処が・・・コンデジやミラーレスのカメラ使って、モニタリングしながら空撮を行う場合に限って
言えば、そのセールスポイントが仇となっていた。

何故なら・・・それらのカメラのビデオ信号の出力がHDMIだからであり、そのままの状態では
ビデオ信号を送受信する事が出来ないのである。



従来型のラジコンヘリを使用して空撮を行う場合には、撮影用のカメラと被写体モニター用の
CCDカメラをパララックスを調整した上で一緒に機体に搭載していたので、ビデオ信号が
コンポジットでも問題は無かった。

要は、被写体モニター用カメラは小型CCDで、撮影用のカメラは別のカメラを使用していたのだ。




処が・・・マルチコプターで空撮を行う場合には、ペイロードの問題から、コンデジやミラーレスの
ライブビュー機能を使って、そのビデオ信号をHDMIで出力する場合が多いのである。

しかし弊社のビデオ送受信システムでは、HDMI信号を変換出来ない為に、モニタリングを行う事が
出来なかった。

その件に付いて、熱心なユーザーから、度々問い合わせを頂いていた。


それもその筈、苦労してマルチコプター用として軽量タイプの1.2GHzのビデオ送受信システムを
完成させたと言うのに、そのシステムにHDMI信号が入力出来ない様ではどうしようもない。

そこで、苦肉の策として外付け部品で、HDMIのビデオ信号をコンポジットに変換して送受信する事に
したのである。

計画当初は、ビデオ送信機のケースサイズを大きくして、HDMI信号の変換回路をビルトイン
しようかと考えていたのだが・・・しかし、折角苦労してタイトな設計を行い、小型・軽量化が図れた
ビデオ送信機だと言うのに、そんな事で大型化したのではどうしようもない。


そんな理由から・・・オプション扱いで外付けタイプのHDMI変換アダプターをご用意する事とした。

現在のHDMI変換アダプターは、軽量化を図る目的でヒシチューブ仕上げとさせて頂いている。



このHDMI変換アダプターだが、動作用電源に5vが必要となっている。
弊社のTKF-3006Tには、その駆動用電源もオプションで取り付けられるようになっていて、
ビデオ送信機から電源をHDMI変換アダプターに供給出来るので、スマートに取り付ける事が
出来るのだ。

実際の取り付け状況は・・・こんな感じになる。



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