おやじねこのテレスコ日記

ー八ヶ岳の登山口に住んでいる、テレスコ工作工房の店長のおやじねこが日々の出来事などをタイムリーに伝えています

久しぶりの太陽黒点

2020-12-27 14:49:42 | Hα太陽望遠鏡関係


今日は朝から天気が良かったので太陽望遠鏡を外に出して「ZWO ASI120MC」でワンショットで撮影しました。珍しく黒点が出ていたのと、周囲に少し大きなプロミネンスもいくつか出現しており、意外と活発な太陽面でした。肉眼では分かりにくい彩層面の状態がZWOカメラのライブイメージでは細かい部分まで良く見えます。このカメラはチップサイズが小さいので解像度も低いですが、大きなものを使うと解像感が素晴らしくて彩層面もとても綺麗に見えます。撮影に使った太陽望遠鏡は、CORONADO Solar Max 90のダブルスタックです。

最近ご注文いただいた「CORONADO Solar Max III 70-BF10 Hα太陽望遠鏡」は、現在米国にて検品をしてもらっており、年明け早々に届く事になっています。本来なら私が直接米国へ行って現地で検品をしたいのですが、今はそれが出来ないので、現地の太陽望遠鏡のエキスパートに依頼して検品をしてもらっています。



太陽像を簡単にワンショットで撮るのに役立つのは当店でも販売している「PENTAX XWアイピース」とデジタル一眼をジョイントするアダプターで、それを使えば簡単に太陽面を撮る事ができます。もちろんZWOカメラでスタッキングしたイメージには遠く及びませんが、記録として撮るにはとても便利です。



7インチの大画面で太陽を見られるので、ピント合わせも楽ですし、彩層面やプロミネンスの画面を拡大して見えるので一般的には面白いです。

ここ最近太陽面を見ていて感じるのは、少しづつ太陽活動が活発化しているようです。Hα太陽望遠鏡を買っても彩層面がのっぺりとして黒点もダークフィラメントもフレアーも見えないのは本当につまらないですが、今日の太陽面は久しぶりに賑やかな感じでした。またこれからが楽しみです。



現在制作中の当店オリジナルの「TK-ALZM5 大型微動雲台」に使用するベアリングが届きました。ボールベアリングを4個使っており、その他にも単価の高いネジ類を多用しているので、本体の製作費用の他に細かい部品代が結構かかっています。極力ネジ類は安物は使わずに可能な限り良い既製品を用いています。
TK-ALZM5の機械製作は年内に終わる予定ですが、その後の仕上げと組み立て作業にさらに時間がかかります。予定通りにいっても仕上がりは1月中旬以降の予定です。お待ちの方々は今しばらくお待ちください。