宇宙(そら)に続く丘

プレリュード小学校1年C組のしりとりちーが案内する宇宙への道
みかんの丘は不思議へ通じるワームホール

今年の獲物はさそり

2019年08月15日 22時34分18秒 | Weblog

初夏が近づくと毎年憂鬱になる。今年は何を作ってもらおう、難し過ぎても駄目だし簡単では飽きられる。そう、天文工作の題材だ。

彗星探索の第一人者本田実さんが晩年観測施設を置いていた岡山県吉備中央町で、本田さんを偲んで始めた天文教室も今年で22回を数える。初めは大和公民館の前庭に望遠鏡や双眼鏡を並べて星を見るだけの会だったが、天気が悪かったらどうしようと始めたのが昼間の天文工作だ。
工作を始めたのが2002年。最初は口径3センチのミニ望遠鏡を作ってみた。もちろん既製品のキットだ。確かに喜ばれはしたが結構高く付く。1セットが4500円。小学生の夏休み工作としては破格の値段だった。そこで発泡スチロールの球に惑星表面の模様を貼り付ける火星儀や土星儀、それに星に因んだジオラマなど、1500円を限度に材料を揃えていった。そのほとんどがオリジナル。惑星儀の表面模様も僕がパソコンで作って印刷した。それでもネタが尽きてくる。だから夏が近づくと何にしようかと悩むことになるのだ。

頭を悩ましていた6月ごろ、ふと目に着いたのが夜光塗料。そうだ、これで星座を描いたら喜ばれるかも知れない。でも何座にしようか。教室が開かれるのは8月。目につく星座と言えばはくちょう座、こと座、わし座、いて座、さそり座。おぉ、さそり座か。まとまっているし形も分かりやすい。という事でさそり座に決定。

太さが違う五つの竹楊枝の先に黄色、赤色、青色と三種類の夜光塗料を付けて透明な下敷きの上に置いていく。小学生に出来るかと少し心配だったが、やってみると、少々星の位置が違っても、大きさが違ってもあまり問題にはならない。子供たちは透明下敷きの下に敷いた星の位置を示す紙を頼りに真剣に色を置いていっている。

会場が静かだ。なんとなく飽きそうな気配。そこで作業途中の子供を一人誘った。作りかけの下敷きを持たせ、公民館のステージの緞帳の裏に連れ込む。そこはほとんど真っ暗な空間だ。目が慣れるにしたがって手にした下敷きの星座が輝いた。その子が声をあげて仲間を呼ぶ。そこからは大騒ぎだ。少し作っては緞帳の裏に行く。この繰り返しでさそり座はバックの天の川と共に次第に形を成していった。

その下敷きと言うのがこれ。明るい所で見ると単に汚れた板だ。

それが灯を消すとこうなる。大歓声が分かる気がする。我ながら良いことを思いついたものだ。

 

天文工作の後は夕方から場所を変えて観望会となる。

台風9号が通り過ぎたばかりの空は全体にかすみが掛かっていて、月も木星も土星もすべてベールの彼方だった。それでも月のクレーターや土星の輪、木星の縞模様などを楽しんでもらうことが出来た。

地平近くは雲に覆われて、当初の目論見だったさそり座のα星アンタレスの観望は来年にお預けになってしまった。来年か。あぁ、来年は何を作ろう……

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2 コメント

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今年もお疲れ様! (しっぽな)
2019-08-16 08:45:51
ふふ、サソリの心臓が、ちゃんと赤い。
Unknown (ぁぉ)
2019-08-16 23:36:37
むむ、暗がりに連れ込むなんてぇぇぇ←違う
三連休ゎちゃんと休んでくださぃませ(°▽°)

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