新潟に出張して、新潟市歴史博物館「みなとみぴあ」を見学してきました。
博物館本館と、旧第四銀行、旧新潟税関庁舎、石蔵などの建築物のほか復元された荷揚げ場や堀などが一体となって歴史を学べるようになっています。
博物館本館。明治44年建築の2代目新潟市庁舎のデザインを取り入れたもの
2階の常設展示室では、「水の都」とよばれたかつての新潟の様子や、農業、漁業の歴史等が見学できるほか、体験コーナーがあったり、20分程度の3種類の映画も上映されています。
映画は 「新潟・水の記憶」、「あまのてぶり」、「黒鳥伝説」です。
「新潟・水の記憶」は、信濃川、阿賀野川が日本海にそそぐ新潟が水害を克服し、外国との貿易で発展する街、そしていつか川も潟も人々の生活から切り離され、砂丘は住宅地へと変貌していく・・・
「あまのてぶり」は、初代新潟奉行となった川村修就が残した風俗絵巻「あまのてぶり」をもとに幕末の新潟の様子を紹介。
「黒鳥伝説」は、ヒーロー伝説ではなく、悪党の伝説。(映画の中でも何度も「悪党」と紹介される)
平安時代、悪党黒鳥兵衛は村を焼き尽くしたり、豪族の一人娘を誘拐して妻にするなど悪の限りをつくす。
困り果てた朝廷は、佐渡へ流刑となっていた源義綱を討伐の大将とした。
黒鳥兵衛は妖術まで使えるのであるが、次第に追い詰められて沼地に立てこもる。(このときかんじきが発明されて後世にのこる)
黒鳥兵衛一味は、ついに討ち取られ、首をはねられたというストーリー。(結構コワイ場面もありました)
移築された旧第四銀行住吉町支店
昭和2年に住吉町に建築され平成14年まで営業していましたが、
道路予定地となったため移築復元。
旧第四銀行住吉町支店の1階はイタリアンレストランが営業中ですが、見学もできます。
高級な大理石を使用したつくりで、その大理石には化石をみつけることができます。
外壁は花崗岩、正面にはイオニア式の柱、内部の壁、天井、柱は白漆喰仕上げです。
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新潟の歴史にほんの少し触れることができました。
なにより、新潟平野の広大さを感じることができました。
山々はとおーくのほうにあり、一面が水田のみどりの穂。
秋に稲穂が黄金色に色づいたら、風になびく景色はさぞ美しいことでしょう・・・