TIME 不動産 

TIME(たいむ) -不動産- 東京都知事(2)第95122号 世田谷の當麻司法書士事務所の不動産部門!

新潟出張

2017-08-21 09:00:00 | 不動産

 新潟に出張して、新潟市歴史博物館「みなとみぴあ」を見学してきました。

博物館本館と、旧第四銀行、旧新潟税関庁舎、石蔵などの建築物のほか復元された荷揚げ場や堀などが一体となって歴史を学べるようになっています。

 

博物館本館。明治44年建築の2代目新潟市庁舎のデザインを取り入れたもの

 

 2階の常設展示室では、「水の都」とよばれたかつての新潟の様子や、農業、漁業の歴史等が見学できるほか、体験コーナーがあったり、20分程度の3種類の映画も上映されています。

 映画は 「新潟・水の記憶」、「あまのてぶり」、「黒鳥伝説」です。

「新潟・水の記憶」は、信濃川、阿賀野川が日本海にそそぐ新潟が水害を克服し、外国との貿易で発展する街、そしていつか川も潟も人々の生活から切り離され、砂丘は住宅地へと変貌していく・・・

「あまのてぶり」は、初代新潟奉行となった川村修就が残した風俗絵巻「あまのてぶり」をもとに幕末の新潟の様子を紹介。

「黒鳥伝説」は、ヒーロー伝説ではなく、悪党の伝説。(映画の中でも何度も「悪党」と紹介される)

 平安時代、悪党黒鳥兵衛は村を焼き尽くしたり、豪族の一人娘を誘拐して妻にするなど悪の限りをつくす。

困り果てた朝廷は、佐渡へ流刑となっていた源義綱を討伐の大将とした。

 黒鳥兵衛は妖術まで使えるのであるが、次第に追い詰められて沼地に立てこもる。(このときかんじきが発明されて後世にのこる)

黒鳥兵衛一味は、ついに討ち取られ、首をはねられたというストーリー。(結構コワイ場面もありました)

 

移築された旧第四銀行住吉町支店

昭和2年に住吉町に建築され平成14年まで営業していましたが、

道路予定地となったため移築復元。

 

 旧第四銀行住吉町支店の1階はイタリアンレストランが営業中ですが、見学もできます。

高級な大理石を使用したつくりで、その大理石には化石をみつけることができます。

外壁は花崗岩、正面にはイオニア式の柱、内部の壁、天井、柱は白漆喰仕上げです。

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 新潟の歴史にほんの少し触れることができました。

なにより、新潟平野の広大さを感じることができました。

山々はとおーくのほうにあり、一面が水田のみどりの穂。

秋に稲穂が黄金色に色づいたら、風になびく景色はさぞ美しいことでしょう・・・


江戸時代の庶民の住宅事情

2017-08-09 15:36:14 | 不動産

 

 先日から、杉浦日向子先生著「一日江戸人」を読んでいます。

そこに江戸時代の庶民の住宅事情についての記述がありました。

 

 江戸庶民の8割が暮らしたというのが、いまでいう「ワンルーム」。

別名「九尺二間の裏長屋」は、専有面積9.9㎡の、和室4.5帖と土間と流し。

トイレと井戸は共有で、家賃は400文。(1両を8万円に換算すると8000円)

 当時は零細商人でも1日500文の稼ぎがあったとのことなので、8日間も働けば親子3人分の生活費が稼げたそうです。

 もちろん、2帖と6帖の和室2間と流しの約20㎡の手習いなどを教えるのにピッタリのタイプや、本格店舗付きの広々物件など様々な物件があったようですが、どちらにしてもひと月8日間の労働で暮らせるなんてウラヤマシイ・・・働く気が失せるなぁ・・・

 と思ったら、やはり江戸庶民、真剣に働く気がおこらなかったようで、アルバイトなどで暮らす人も多かったみたいです。

 それで、暮らせていけるなんて・・・やっぱりウラヤマシイ。

むしろ、将軍様のほうが6時の起床からタイムスケジュールがきつく組まれていたようです。


歴史的建造物保存のチャリティイベント

2017-08-01 23:11:22 | 不動産

 7月31日、東京都都市整備局と公益財団法人東京都防災・まちづくりセンター共催で歴史的建造物保存のためのチャリティイベントが開催されたので参加してきました。

イベント会場は早稲田大学大隈講堂

 

 第1部は講演、第2部はクラシックの演奏会

 

地下 小講堂ロビー

 

シャンデリアは保存されていた、建築当時のもの

 

歩廊。壁面はほとんどが建築当初のスクラッチタイル

とても雰囲気があって素敵です

 

 講演は、大隈講堂設計者の一人である佐藤武夫氏が創設した佐藤総合計画 関野氏による「なぜ建築は残すべき価値があるのか」でした。

 

 建築物は時間をかけて実現するものである、つまり保存することにより完成するということです。

保存するということは、物理的機能の再生、機能の向上、過去の価値改修をしていくことだということを、大隈講堂の改修点の説明をしながらお話くださいました。

 

イベント終了。ライトアップされた大隈講堂

時計塔は、大隈重信氏提唱の「人生125歳説」にちなんで125尺

 

 そういえば、講堂脇のカフェの名前もcafe125でした。

125の謎が解けました・・・ *^^*