「僧兵ちまちま」のゲーム日記。

現在は、シャープX1と、レトロPC&ゲームの記事が中心です。

CZ-800C(X1マニアタイプ)の修理-その2

2017年09月20日 07時51分33秒 | レトロゲーム

「CZ-800C(X1マニアタイプ)の修理-その1」の続き

なんだかやる事がいっぱいで楽しいです。
これ触りだして数日、ゲーマーがゲームを全く起動していないと言う...


●X1マニアタイプ(CZ-800C)の初動テストと、修理箇所の模索

軽い点検清掃とバッテリー廻りの応急処置が終わったので、早速起動テストです。

起動してみると
「Please turn on the Power SW slowly again !」
と表示されて音沙汰無し。電源を入れ直しても同じ。
リセットを押すと、「IPL is under preparing」と表示された後に上記メッセージ。
なお、写真は撮り忘れた模様...

「掃除しただけで動く様にならないかなぁ~」
なんて淡い期待をしましたが、世の中そんなに甘くはありません。


故障と関係ないと思いますが、このX1マニアタイプ(CZ-800C)を
中華アプコン「GBS-8220(GBS-8200 Ver4.0)」で表示した時、文字が結構揺れているので
X1の個体差なのか型式の差なのかは分かりませんが、X1Cとは同期の取り方を変えないと正常に表示されないかもしれません。
試しにRGBコンバータ「RGB-VIDEO-CV04N」に繋いでみると、こちらはS端子出力で流れずにレグザTVに表示可能でした。


組み付けた状態で電源電圧を計ってみました。
5.13V(赤)メインボード
5.05V(橙)メインボード
13.12V(黄)カセットボード
4.92V(緑)電源スイッチ部分

「あれ?電源いけてんじゃない?」
接続しない無負荷状態だとカセットドライブの電圧が低かったのですが、問題なさそうな感じです。

起動しない原因はメインボード自体が悪そうですが、今の自分に出来る事は電解コンデンサの交換ぐらいしかありません。
まぁ、バッテリー周りが怪しいのには変わりないので、引き続きチェックしながらですが。
折角なので、練習がてら電解コンデンサの交換にチャレンジしたいと思います。

幸い、マニアのメインボードの電解コンデンサ量は大して多くありません。
セラミックコンデンサまで変えるとなると大変でしょうねぇ。
電解コンデンサは容量が減ってしまうとかで交換の必要性は分かるのですが
セラミックコンデンサって交換必要なんでしょうか?


バラしたついでなので、電解コンデンサを交換する前に気になっていた所の点検もしてみましょう。

まずは、前回も書いた所でバッテリーの付いていた所にある電源端子?
  
パターンを追って行くと+5Vの端子に行き着く感じなのですが、端子に隠れて肝心の繋がっている所が見えません。
導通はしていないので断線しているのか元々パターンが無いのか調べようとしたのが
「ウォーリーを探せX1基盤バージョン」なのでした。

仕方ないので端子を外してみると、端子の下で急にパターンが曲がってやんの;;

真ん中の端子に行くと見せかけて左端の端子に繋がっていました。
無事、導通が確認出来たので元に戻しますが色々失敗してコテ先で端子のプラスチックを溶かしてしまう凡ミスw

他に気になっていた点は、カセット制御基盤辺りにある同軸ケーブルが切断されたもの。
  
切り口からして引き千切られたものではなく、鋭利なもので切られた感じですが
最初みた時は気が付きにくく、下の写真の様な丁度フロントパネルとツライチに切れた状態だったので
「何かの線を挟み込んで千切れたのかな?」とか考えていました。

初めてCZ-800Cを見る自分には、この線が必要なものなのかどうかが分かりません。
しかし基盤表に端子が有るにも関わらず、その裏側にハンダ付けされているのって明らかに怪しいですよね。

基盤の裏でジャンプしているだけならまだしも、明後日の方向に向かうとも思えず...


次は、カセットデッキの裏側で「スコッ!」と抜けてしまうギアとプーリーですが
針金を巻いて仮のリングとしました。
 
これでも首振りはスムーズだし、抜けたり外れたりする事も無さそう。



●電解コンデンサの交換

ではでは、電解コンデンサの交換にチャレンジ。

回路図と睨めっこしながら部品を集めたり交換したりしているのですが
どうも、回路図と実際の回路では違う部品が付いている事が時々あります。

C6:16V10μF>50V2.2μF
C34:35V47μF(TA)>50V0.47μF
他にもあるかもしれません。
この(TA)ってタンタルコンデンサ?なのでしょうか?
基盤にはご丁寧に「タ」に〇囲いの記号がありますが、実際に付いているのは普通の電解コンデンサなのです。
取り合えずは現物実装された電解コンデンサに交換してみましょう。

マニアのメインボードの電解コンデンサはそれほど多くなく、電源の電解コンデンサも劣化が気になるし
カセット制御基盤の電解コンデンサも少ないので全替え予定です。


にしても、実際に作業を進めて行くと、基盤と電子部品用にと15Wの極細半田コテにしたのに(した為に?)
半田が溶けにくくて作業が進まない件...
コテ先のメンテナンスが悪いのか適温を維持出来ていない感じなのでしょうか?
最初はソコソコ使えてた気がするのだけれど、徐々に部品を外すのにも手間取る様になってしまいました。
温度管理出来る高級なハンダコテが欲しくもなったりしたけれど、もう少し勉強用に安物のコテを使い潰してみたいと思います。
普通の30Wのハンダコテだと簡単に脱着出来ますが、ダイオード、トランジスタ、IC周りでは
熱でパーツが壊れてしまう事もあるそうなので少し怖いです。

電解コンデンサの耐圧を上げて云々あるそうですが、良く分かっていないので極力付いてる元のままの数字の電解コンデンサに交換。
ただし6.3Vや10Vの電解コンデンサは店頭では種類が少ない為、売っていない場合は
ワンランク高い耐圧の10Vや16Vに変更したりしています。

メインボードの電解コンデンサ交換完了です。

電源部分の電解コンデンサも交換します。
大きなコンデンサを外す為に放熱板に付いた部品も外す必要がありそう...
先に留めてあるネジを外すのかとも思いましたが、1層基盤でハンダの吸い取りも楽なので
放熱板に付いてる部品ごと、ゴッソリ取り外しました。


電源の電解コンデンサを交換してみると、この大きなコンデンサの頭が膨れていたり
真ん中らへんのが漏れてたりで結構ヤバかったのかもしれません。
 
左の写真が膨れたコンデンサ
右の写真は目視出来るほどで、柔らかく簡単に拭き取れたので割と最近漏れた感じ?

  
(素人目で見てダメダメそうな電解コンデンサ)


電解コンデンサを全て交換したので、再びテストしてみましたが残念ながら前回と変わらず...

しかし、電解コンデンサ交換前はリセットを押して「IPL is under preparing」と表示された後すぐに
「Please turn on the Power SW slowly again !」と表示されていましたが
電解コンデンサ交換後は、若干ですが間が空いてから表示されます。
何となく「IPLが読みに行ってるけど、途中でエラーが出て動かない」的な?素人考え。



●カセットデッキが動いた!!けど...

そして、アプコンで表示した時に画面がブレて流れそうになっていたので同期にノイズが乗っている可能性を考えて、
電源コードにフィライトコア付けて、再び電源を入れたところ何やらカチっと音がしました。
もう一回電源を入れ直して音の正体を確かめてみると

「カセットドライブのモーター回っとるやん!」


どうやら、カセット基盤のリレーか電磁ソレノイドが働いた「カチッ」だった様です。
しかし、全てのランプが点灯してモーターが回ってるだけなので、どうみても正常ではありません。
ネットで色々調べようと一旦全ての電源を落として再び電源を入れた時には、元の全く無反応な状態に戻っていました...

「あぁ、完全に壊しちゃったかな?...」orz


まぁ、起動はしないけど先ほどと表示は変わっていないので、まだ諦めるには早すぎます。

次は、タンタルコンデンサってのが気になったので、どの様なものか調べてみました。
これ最初、電解コンデンサって知りませんでした。
なので交換予定には全く入ってなかったのですが
電解コンデンサ交換中に基盤の記号を見て極性がある事を知り、調べてみたら電解コンデンサの一種だったという。
さらに、このタンタルコンデンサの事を調べると結構ヤバい
このパーツの故障と言うのが、電解液が漏れるとか所の話では無く、短絡してしまう(ショートしてしまう)と言うのです。
どうなると故障するのか分かりませんが、壊れた瞬間に他のパーツも道連れとか勘弁してほしい...

蓄電池である以上、経年で劣化する可能性はあると思うのですが、このタンタルコンデンサは劣化が少ないとか?
タンタルコンデンサ故障率の90%がショートか電流スペックオーバーと言う事で
このマニア基盤が湿った感じで怪しかったので、ショートしている可能性は十二分にあります。

「取り合えず交換してみようかな?」と思い調べてみるとタンタルコンデンサの値段が異様に高い!!
10円とか20円のパーツが多い中、100円とかするし...
どうやらレアメタルが使われている様で、今は使われる事が減っているそうな。
一応メインボードで使われているのが14個。
1か所タンタルマークなのに普通の電解コンデンサが付いてる所が気になりますが、
あのバッテリーの状態を見ると修理の為に誰かが交換したとは考えにくい。

「全部替えると1500円ぐらいかぁ」
しかしテスターを当てても導通(ショート)しているものは無さそうだったので、取りあえず保留に決定!!w
最初は軽い気持ちで考えていましたが、経年による劣化が少ないと言う事で値段に負けましたorz

「40代の素人のおっさんが電子工作に挑戦するブログ」さんによると国内では作っておらず海外製は粗悪品も多いとか。
普通の電解コンデンサでも良いらしいので、怪しくなった時に調べて交換する方向で。



●トラブルシューティングと部品交換

にしてもIPL待ち受けへの道のりですが、、現状では全く解決方法が分かりません。

そこで少し症状からトラブルシュートしてみます。
電源は入り電圧も正常なので電源は問題なし。
画面は表示されるので基本表示部分もフォントROMもOK
IPL自体が壊れていたら、そもそもIPLの文字すら出ないはずなのでIPL-ROMも大丈夫なはず。
IPLを読みに行こうとする事から、Z80CPUも恐らく大丈夫?
サブCPUが何をしているのか分かりませんが、回路図を見るとIC1とカセット制御基盤に繋がっているものが多く
外部機器の制御をしているのでしょうか?
最初は全くカセットデッキが動かなかったのに、電解コンデンサを替えた後に挙動はオカシイものの一度だけモーターが回ったと言う事で

「カセットデッキを制御してるであろうサブCPU周りを調べてみよう」

と思って回路図と実際の基板を見比べてみると、思いっきりバッテリー周りですたorz
やはり、バッテリー周りのパーツが怪しいので、この辺りの部品をダメ元で交換できるだけ交換してみたいと思います。


電解コンデンサの交換以外は本格的に電子パーツの交換なんてした事ありませんが、このまま手を拱いていてもラチがあかない。
まずはダイオードと抵抗が腐食してる感があるので、そこから交換してみようと思いました。
しかしダイオードが回路図より「1SS119」だと分かるのですが、同じものが無く何を選べば良いのか分からない...
耐圧で同じものが売ってなかったので現物サイズと耐圧が近いものを買いました。

取り合えず抵抗とダイオードの仕入れ。
ダイオードは色々使いどころがありそうなので、別途に耐圧高めの小信号用も仕入れておきました。
こちらはCZ-800Cに付いているものより、サイズが少し大きいです

作業にかかる前に、その他の箇所で接触不良になっていないか念のためバッテリー付近のサブCPUを外してみます。

ICを見てみると...

「こ、これは!あかん色やっ!」

足の隙間が掃除しにくいので竹串をカッターで加工して掃除します。
無水エタノールと接点復活剤でゴシゴシ...大分マシになったかな?


ソケットの方どうしようw
細すぎて中まで綺麗に掃除出来そうにありません。
取り合えず接点復活剤をかけながら細い針金を突っ込んでゴシゴシ磨いてみます。

「結局最後は外すしか無いのかな...」
しかし、この足の数は自分のハンダレベルではヤヴァイ。
動かなければ交換する意味も無いので、まずは掃除&掃除。
ひょっとしたら、この接点不良でIPLがエラー吐いていた可能性も考えましたが動作テストするも変わらず...

サブCPUまで侵食されていると言う事で、バッテリー~サブCPU間の部品を徹底的に交換する事に決めました。
もちろん反対側で足が怪しいパーツも同時に交換します。

追加購入したパーツは以下の通り。
・発振子:X1(32.768KHz)、X2(6MHz)
・トリマコンデンサ:C1(20pF)
・セラミックコンデンサ:C2(22pF-30ppm)、C4(22pF-150ppm)、C5(22pF-30ppm)
・トランジスタ:Q2(2SC2308-2K-4)、Q3(2SC2308-2K-4)
・ネットワーク抵抗器:RM3(22kΩ×8)、RM14?RM4?(22kΩ×7、J223S)

トランジスタは古すぎて同じものが無さそうだったので、パーツ屋さんに代替で使えるトランジスタを出して頂きました。
良く見かける?C1815のトランジスタで大丈夫そうな感じです。
ネットワーク抵抗器は現物基盤を見ると9本脚の物で大丈夫そうです。


基本的にバッテリーの左側はタイマー関係の回路らしいので場合によっては必要無いのかもしれませんが、
狂っていると誤動作の原因になるかもしれないので無駄にはならないと信じて交換してみましょう。

問題はIC関係がわかりません...
I9とI20はバッテリーに一番近くて怪しいのですがI20の記号、NOT回路っぽいけど〇が後ろについてます。
ググってみるもインバータって何さ...
取り合えず分からない所は置いといて、IC以外を替えてみようっ!


抵抗とか被覆が剥がれかけてたり、全体的にパーツの足廻りは劣悪です。


部品を外して、掃除して、メッキして、取り付け。相変わらず怪しい所が満載です。
   
ダイオードとトランジスタは熱に弱いそうなので、極力最後に交換する方向で。


何とか手持ちの部品を交換した所で動作テストしてみるも、全く変わらず...むむぅ~...

こうなってくると、あとはIC周りが怪しいのですが部品が無いので予備のパーツ待ちでしょうか...
パーツ屋で同じICが見つかるとも思えないので、ジャンクのCZ-800Cを待ちたいと思います。

ん~。直せるのかどうか怪しくなってきた...orz


つづく

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2 コメント

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Unknown (伊藤園)
2017-10-02 20:24:17
「Please turn on the Power SW slowly again !」のメッセージは、電源リセット後CPU(Z80)がサブCPUに対してキーボード入力時の割り込みベクタ等をセットするのですが、この時ににサブCPUから応答がなかったりすると表示されるようです。(IPLROMの逆アセンブルの結果)
サブCPUあたりの部品を交換されていますが、それ以外の部品か、バス周り、可能性低いですがサブCPU自体の問題かもしれません。
でも、CPU(Z80)は正しく動いているのでもう一息だとは思います。
いらっしゃいませ~ (ちまちま)
2017-10-08 08:22:39
検索しても全く出てこなかった貴重な情報を、ありがとう御座いました('◇')ゞ
記事に取り込ませて頂きましたので、今後おなじ症状で悩まれている方が救われるかもしれません。
更新速度はバラバラですが、引き続きグダグダなレトロブログをお楽しみ頂けたらと思います。
ありがとう御座いました。

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