スポーツつれづれ観戦日記
野球、アメリカンフットボール、サッカー・・・・・実際に見て感動したことを中心に綴ってゆきます。
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 6回裏、1死1・2塁。代打・田中幸雄の打球はセカンド方面に弾んだ。
 仁志がボールを取ろうとする。ボテボテで併殺は無理かな。とそのとき、1塁走者の川島が仁志をかすめて走り、接触。仁志は打球をそらした。
 ああ、守備妨害だな。

 ところが塁審は守備妨害の判定をしない。この間に2塁ランナーが生還し、同点になってしまった。当然ながら試合は中断。GAORAではVTRが何度も流される。仁志が取りに行ったところに、川島が飛び込んできている。

 大矢監督が、珍しく激しい抗議。とうとう退場になってしまった。
 塁審に飛びかかる石井。他の審判に、はがいじめにされてしまう。
 場内への説明は、「仁志が捕球体制に入っていないから、守備妨害にはならない。大矢監督は試合進行を妨害したので退場。」

 うえええ、あれが守備妨害でなかったら、何が守備妨害なのだろう。


公認野球規則(少し古いかもしれないが)
7・08 次の場合、走者はアウトとなる。
(b)走者が、送球を故意に妨げた場合、または打球を処理しようとしている野手の妨げになった場合。
【原注1】打球を処理しようとしている野手の妨げになったと審判員によって認められた走者は、それが故意であったか故意でなかったかの区別なく、アウトになる。…
【注1】“野手が打球を処理する”とは、野手が打球に対して守備しはじめてから打球をつかんで送球し終わるまでの行為をいう。従って、走者が、前記のどの守備行為でも妨害すれば、打球を処理しようとしている野手を妨げたことになる。


 セカンドゴロが飛んできて、仁志がそちらに体を動かしているのは明白。肝心の塁審もそれを見ているはず。ということは、上記【注1】を忘れていたか、知らなかったとしか考えられない。
 勘弁してください。

 ルールの正当な適用を要求しているので、大矢監督の行為はアピールであり、正しい。ここで簡単に引き下がってしまっては、チームの士気も下がるし、指揮官としての信頼にも係わる。
 何より、この試合の先発はベテランの工藤であった。同点を認めてしまうと、工藤の苦心のピッチングが水泡に帰す。それもきっと頭の中にあったのだろう。

 退場覚悟で必死の抗議をした大矢監督に、拍手を贈りたい。

 それにしても、那須野・川村って情けなかったなあ…


 それにしても、「解説」の岩本氏には我慢ならない。彼は、「走者は2塁にまっすぐ走っているので悪くない。打球をよけられない」などと平気で言っている。
 そのうち、「いや微妙なプレーですねー」とか、「ちゃんとルールを確認してみたいな」とかグラグラし始め、果ては「TVをご覧になっている皆さんに判断していただくしかないですねえ」などと宣う。

 試合終了後は、ネクタイを宴会芸のように頭に巻いてなにやら喋っていたが、面白いことをやっているつもりだったのだろうか。

「彼のプレーにはハートがありますね」といったような、素人のような感想を「専門家」から聞きたくもない。当たり前のことしかしゃべらない野球解説者に、存在意義はない。猛省と猛勉強を促したい。

 北海道日本ハム 6-6 横浜


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