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表側と裏側で違う月の重力!=月周回探査衛星「かぐや」=

2008-04-29 18:03:57 | 宇宙
 月周回探査衛星「かぐや」とリレー衛星「おきな」中継器(RSAT)の観測結果を分析して、月の表側と裏側の重力異常図において新しい知見が得られたと九州大や国立天文台などのチームが発表しました。
 表側と裏側の重力分布が違うことが確認されたのです。

 これにより月の形成過程が分かると同時に地球の形成過程に付いても分かってくるのではないかと思います。


図1「かぐや」の観測              図2従来の重力分布


アポロ盆地

図の説明(宇宙航空研究開発機構より転載)
 月の裏側の重力異常はこれまでほとんど分かっておりませんでした。たとえば、アポロ盆地は、図2のようなモデルが作られていました。図の色は重力場の強さを示し、青、緑、黄、赤の順で強くなります。
 赤色は正の重力異常を表し、地形の高まりや、地下に重たい物質がかくされていることを示します。反対に青色は負の重力異常を表し、 地形の凹みや、地下に軽い物質が埋もれていることを示しています。図1、図2を比較すると、これまでぼんやりとしか見えていなかった重力異常が明瞭に捉えられるようになったことが分かります。すなわち、アポロ盆地は、「かぐや」の観測によって図1のような「負(青色)の重力異常」が発見され、中心から外側に向かって黄色、青、薄い赤色、という同心円(ドーナッツ型)の構造をしていることが明らかになりました。

※重力異常(gravity anomaly)とは、各地点での重力値と平均重力の差。
※LP165P:NASAのコノプリフ博士らによって2001年に発表された月の 重力場の地図。Lunar Orbiterや

Apolloから最新のLunar Prospectorに至る米国の探査機が取得したデータを総合的に解析した結果。


【今日の写真】
 月に関係のある花をと思い見つけた、「ハナミズキ」です。