暖かい小春日和の中、お兄ちゃんの卒業式は無事に終わった。
朝、控え室に入るとお兄ちゃんの小学校に入学した時の、式のビデオが流されていた。
目をパチパチさせてまだ幼さの残るお兄ちゃんがみんなと手をつないで
ビデオに映っていた。
黒板に子供達からそれぞれの親に向けて手紙が貼ってあった。
卒業式が始まって、胸を張って堂々と卒業証書を受け取るお兄ちゃんは
とても誇らしく、胸が熱くなった。
家に帰って手紙を読んだ。
「家族のみなさんへ。
お父さん、お母さん、僕を12年間育ててくれてありがとう。
とても感謝しています。」そう綴られた後長い空白があった。
『僕はお父さんとお母さんに怒鳴られてばかりいました。
僕はとてもちっぽけな存在でいない方が良いんだと思っていました。
でも僕を大好きだと言ってくれたので希望の光が見えました。
本当にありがとう』
お兄ちゃんの12年間の全てが詰まった手紙だと思った。
私は舅と元夫の人生を振り回し、思うようにいかない怒りを
お兄ちゃんにぶつけ続けた。
お兄ちゃんは壊れてしまった。
何度も盗みを繰り返すお兄ちゃんに
取り返しのつかない失敗をしてしまったんだと何度も責めた。
2人で泣いて、2人で何度も背中を摩りながら眠った夜。
もう、だめだと何度も思った日々。
今、こうして3人で笑っていられる事が本当に嬉しい。
ありがとう。お兄ちゃん。
卒業、おめでとう。
朝、控え室に入るとお兄ちゃんの小学校に入学した時の、式のビデオが流されていた。
目をパチパチさせてまだ幼さの残るお兄ちゃんがみんなと手をつないで
ビデオに映っていた。
黒板に子供達からそれぞれの親に向けて手紙が貼ってあった。
卒業式が始まって、胸を張って堂々と卒業証書を受け取るお兄ちゃんは
とても誇らしく、胸が熱くなった。
家に帰って手紙を読んだ。
「家族のみなさんへ。
お父さん、お母さん、僕を12年間育ててくれてありがとう。
とても感謝しています。」そう綴られた後長い空白があった。
『僕はお父さんとお母さんに怒鳴られてばかりいました。
僕はとてもちっぽけな存在でいない方が良いんだと思っていました。
でも僕を大好きだと言ってくれたので希望の光が見えました。
本当にありがとう』
お兄ちゃんの12年間の全てが詰まった手紙だと思った。
私は舅と元夫の人生を振り回し、思うようにいかない怒りを
お兄ちゃんにぶつけ続けた。
お兄ちゃんは壊れてしまった。
何度も盗みを繰り返すお兄ちゃんに
取り返しのつかない失敗をしてしまったんだと何度も責めた。
2人で泣いて、2人で何度も背中を摩りながら眠った夜。
もう、だめだと何度も思った日々。
今、こうして3人で笑っていられる事が本当に嬉しい。
ありがとう。お兄ちゃん。
卒業、おめでとう。