トンネルの向こう側

暗いトンネルを彷徨い続けた結婚生活に終止符を打って8年。自由人兄ちゃんと天真爛漫あーちゃんとの暮らしを綴る日記

娘のお友達

2006-03-15 21:08:31 | 子供
ちょっと前から悩んでいることがある

娘には2人のお友達がいる
1人が女の子で1歳年下。もう1人が男の子で同じ年齢

この年下の女の子がとってもきかん坊チャンなのだ
一緒に遊ぶたびに娘をとにかくよく叩く。突き飛ばす。

娘もおちおち遊んでいられない
2、3時間経つ頃にはエスカレートしてガードしている私をよじ登ってでも
叩いてくる

物でゴツーンと叩いたかと思えば顔のど真ん中へバッチーンとビンタが入る

娘も女の子の前を通る時には顔を抑えて守っている
終いには私の膝の上から降りようともしなくなる
そしてその膝の上の娘めがけてもうダッシュで走ってきて叩く

その子のお母さんはこの事をとても悩んでいて「ごめんね。ごめんね」を繰り返し
だんだん体が小さくなっていくのが分かる

引っ越してきてそれ程日が経っていなくて友達といえば私達くらいなのだ
「もう遊ばないって言わないでね」と言われるととても可哀想になってしまう。

もう1人の友達といろいろ作戦を立ててやってみているがいまいち上手くいかない

1歳下なのでまだ二歳とちょっとと言うところで自我の芽生えとともに
叩く事で自己表現する事を身につけてしまったようだ

お母さんはとにかく叱る
「駄目でしょ!」と時にはおもっきり女の子の手を叩く
女の子も「いやーー!」と奇声を上げて娘のところへ走ってきて叩く

もう本人も止まらないという感じだ

こんな時私はつい相手の立場に立ちすぎてしまう
娘が痛さで「ぎゃーぎゃー」泣いていてもお友達に「大丈夫よ。わっはっは」と
笑って誤魔化してしまう

娘は気持ちの切り替えが早いほうで「よしよし。」と撫でて抱きしめてやると
「もう。大丈夫」と言って元気に戻っていく

でも後半はもう泣きっ放しでその子が近づいただけでも私の所へ逃げてくる

それでも私はもう遊ばないとはその親子に言えなかった
「また来週ね」と言って別れた

ある日「明日は○○君が遊びに来るからね」と言うと
娘は「○○チャンは風邪引いて熱でて遊びに来れないんだ」と言った

「○○ちゃんともう遊べなくなっちゃったの?」と聞くと
それには答えず「○○ちゃんはお熱で来れないって」と繰り返す

遊ばないとは自分の中で言えないのだろう
だから病気でこれなくなればいいと思っているのだと思った

もう1人の男の子のお母さんと話している時に
「ちっこさんがいいよいいよって笑ってあげるから○○ちゃんもあーちゃんなら叩いても怒られないと思ってるのかもよ。笑いすぎだよ。私なんてあーちゃん可哀想で涙でそうになるよ」と言われた

その言葉にはぐっさりきた。
私はお友達の申し訳ないという気持ちに同調してしまった

こんな事良くあること何でもないさと平気な振りをしてしまった
その事でそのお友達との力関係をコントロールしようとしていたのかもしれない

私はまた自分中心になってしまっていた
娘は本当によく我慢していた
叩かれても叩かれても「もう!ぺっちん駄目でしょ」と言うだけで
やり返すこともない

「一緒に遊ぼうって誘ってあげて」と声をかければ
「○○ちゃんぺっちんしないで一緒に遊ぼう」と恐る恐る近づいていく

そんな姿を誇らしく思っていたのだ
娘がもう嫌だと信号を出しているのにも気がつかなかった

その友達の一言で目が覚めた

そのお友達だって謝ってばかりでは肩身が狭くて生きた心地もしなかっただろう
私が自己満足の為に誘っていたに過ぎなかった

もし遊びたければあちらのお母さんから声が掛かった時に気持ちよく
遊びに行けばよかったのだ

娘には可哀想な事をしてしまった
私が何とかできると思い込んでしまったんだなと反省した

しばらく誘うのは止めにしよう
だって遊ぶのは娘なんだから・・・

そのお友達がもう少し大きくなって自分の言葉で自己表現できるように
なるまで見守ろうと思った