雪も積もり、本格的な冬へ突入しましたが、秋の話題をすこしお届けします。
妙高市の5年生は総合学習の時間に米作りをしています。
先日は米こめサミットの話題をお届けしましたが、米こめサミットでも
試食に出した「ポン菓子」の話です。
新井南小5年のPTCで、自分たちで作った米でポン菓子を作りました。
長野県小谷村の集落支援員、高橋さんがポンマスターということをしており、
ぜひ子供たちの米をポン菓子にしたい、と相談したら機械持参で
小学校まで来ていただけることになりました。
こんな感じでセットをして、PTCは始まりました。
米をポン菓子にするまでに、窯を余熱します。
その間に、ポン菓子のできる仕組みや、材料となる米の話(適切な水分量や
米の種類など)、蕎麦でも豆でもできるんだよ、などいろんな話をしました。
昔は紙芝居とともにポン菓子屋さんがいて、家からお米をもってきて
ポン菓子にしてもらって、おやつでたべたんだよ~と。
そして、
窯が温まったら、3合の米を投入し、ひたすら同じペースで窯を回し続けます。
軍手をして、数を数えながら順番にまわしました。
女子は蜜づくりに勤しんでいます。
回しながら、窯の圧力が高まるのを確認します。10分ほど回し続けたでしょうか。
「そろそろ、ポンしましょう」
という高橋さんのお言葉。
1回目は高橋さんがポンしましたが、2回目からは交代で男子が!!
決定的瞬間激写!
結構おおきい音とともに、米がぽーーーんっとはじけ飛びました。
(隣では保育園児がお昼寝でした。ごめんなさい。
そして、1年生のヤギ「ちゃちゃまる」は違う場所へ避難してくれていました)
怖い子は耳をふさいで離れた場所へ避難(・_・;)
水蒸気と米がはじけ、めでたくポン菓子の出来上がり。
ほっかほかのポン菓子を試食しました。
最近はもっと美味しい市販のお菓子があふれていますが、あえてポン菓子。
初めは「なんでポン菓子なんだよ」と乗り気でなかった子供も、この工程が面白くて
出来立てが美味しくて笑顔笑顔・・・
下が生米。上がポンした米。大きく膨れました。
できたものに、女子が作ってくれた蜜をからめて味付けをします。
この味付けも、チョコレートで固めたら?カレー味は?キャラメル味がいい!
といろいろな意見がでました。材料が「米」だから、相手を選ばないのかもしれません。
軽いし、エネルギー補給に山に持っていったりするのもいいよね、とも。
つまみ食いしながら、カップに入れて甘いポン菓子も試食しました。
南小5年生がつ平田でつくった米は「ヒカリシンセイキ」。そして名付けて「オレヒカリ」。
炊いて食べると甘味のある非常においしいと評判のお米でした。
ポン菓子にしてもほのかな甘みのするお米。
この日は全部で9合を菓子にしました。
昔懐かし、こんな風にしてお持ち帰り。
5年生、田植え稲刈りもよく働きましたが、ここでも手速い。
チームワークであっという間に完成しました。
家に持って帰って、おじいちゃんおばあちゃんに食べてもらえたのでしょうか?
お米は日本の大切な主食。
米こめサミットでも、妙高市内の5年生が米作りに関して、農業に関して、食料自給に関して、環境保全に関して、など
様々な角度から発表していました。
農業も特に中山間地では担い手が不足し、耕作放棄地も広がりつつあります。
逆に都会の若者や、定年退職した方々が農業を始めることも増えてきています。
農水省でも「農業女子プロジェクト」http://www.maff.go.jp/j/keiei/nougyoujoshi/が発足
して1年が経ちます。また企業とコラボして、女子向けの真っ赤な軽トラや、かわいい農作業着も
開発されたり、農業に関して、おもしろい角度から取り組むところがたくさんあります。
農業用機械も、これからは女性も運転して、作業風景が変化するかもしれないですね。
サミットでも南小の子供たちが「かかわること」をキーワードに挙げていましたが、
これからもいろんな形で米つくりに、農業にかかわることができたらいいなと感じます。
後日談。
糸魚川の集落支援員さんにもこの話が伝わり、糸魚川市根知地区公民館でも地域の方と
ポン菓子つくりをしました。小谷集落支援員高橋さんと、地域おこし協力隊の田村さんとともに。
そこでは、地元の酒蔵さんから酒米を分けていただき、食べ比べをしました。
米こめサミット試食用に米を持参していったので、根知の方にも妙高の米を食べていただきました。
「妙高の米なんて、あんまり食べられないよ~」なんて言いながら、
「甘いっ」と根知の方から感想をいただきました。確かにほんのり甘かったです。
根知の小学校の教頭先生方や、移住してこられた方も集まり、ちょっとした米談義ができました。
小谷村は地震後、みんなで力を合わせて復興にがんばっているとのお話です。
今後もつながりを大切にしていけたらと思います。