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お魚事情 in ザンビア

2010年05月19日 | TICO ザンビア
ザンビアはアフリカの内陸国ということで、ザンビアの人達が好んで魚を食べるということは想像し難いかと思います。しかし、ザンビアは湖水面積世界第5位(アフリカ第2位)を誇るタンガニーカ湖、世界三大瀑布であるビクトリアの滝を形成するザンベジ川、人造湖としては世界第3位の広さとなるカリバ湖など国境を跨いだ巨大淡水系に恵まれており、養殖魚も含め内陸漁業が盛んな国のひとつとなっています。カペンタと呼ばれる日本の煮干に似た乾燥魚をはじめナマズ、ブリーム(ティラピアの一種)、貝類など多種多様な淡水系魚介類が流通しています。

特にザンビアの人達にとって人気が高いのが、このフナと石鯛を足して二で割ったように見えるブリームです。日本のようなコールドチェーンが発達していないこともあり、一般的にブリームは干物或いはスモークした状態で流通していますが、一部鮮魚も市場取引されています。最近、ルサカ市内の魚市場で確認したブリーム(干物タイプ)の小売価格は体調25cmぐらいのやや大き目のもので一尾100円~400円強でした。やはり産地によって相当値段の開きがあるとのこと。尚、鮮魚の場合は干物タイプのほぼ倍の値段で取引きされているようです。


こちらは鮮魚のブリーム


こちらは干物タイプ

さて、その調理方法ですが、家庭ではブリームに限らず魚はトマトの味付けでボイルするのが一般的です。写真の調理例は、トマトと玉ねぎ、青唐辛子を加えて煮込んだもの。レストランなどでは生のものを一尾まるごと油で揚げたりします。いずれの場合でも、それをザンビア人にとっての主食であるシマ(トウモロコシの粉を湯練りしたもの)と共に食します。ザンビアの物価水準からするとブリームはかなり高額な食材の部類に入ると思いますが、特別な「晴れの日の料理」というわけでも無いそうです。鮮魚が流通していることや、産地に対するこだわりも含め、ザンビア人の魚好きは日本人から見てもなかなか侮り難いという印象です。


炭火でぐつぐつ煮込む


はい、出来上がり。定番のシマと付け合せの野菜と一緒に味わいます

文責:ザンビア事務所(藤村)


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