タックの庭仕事 -黄昏人生残日録-

  <タイトルは「庭仕事」ですが、残日録には他の分野も含まれています>

≪ 邦銀ダメージ深刻化 ≫

2008年02月28日 19時50分10秒 | 政治経済

Bank_of_tokyomitsubishi_ufj 平成19年12月4日投稿の≪サブプライム損失≫で既に言及したが、当時の渡辺金融相は、日本の金融機関によるサブプライムローン関連の証券化商品の保有と損失額について、日本の金融システムに与える影響は限定的で、深刻なものではないとの見解を示した。
 しかし、年明け早々のニューヨーク株式市場の株価急落による米国の景気減速が、日本経済に影響を与えないわけがない。
 2月1日付『讀賣新聞』は、第2面〈総合〉と第11面〈経済〉の両面で、サブプライムローン関連の損失が、日本の金融機関に当初の予想以上に深刻なダメージを与えていることを報じている。

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 渡辺金融相の見解は無責任である。三菱UFJ銀行(写真右)・みずほ銀行・三井住友銀行(写真左)を上位三行とする大手六行の損失額は、07年4~12月期で07年9月中間期の五倍近くに膨らんでいるという。
 08年3月期はさらに損失額が拡大し、大幅な減益が避けられない情勢になった。六行の純利益合計は、「 前年同期比44.2%減と振るわず 」(同日付『北海道新聞』第1面)、業績は大打撃を受けるだろう。予測はずれの金融相の目は節穴か。
  <銀行の写真は、フリー百科事典『ウィキペディア』から転載、「五つの影響」   図は、2月1日付『讀賣新聞』第12面〈経済〉から転写>


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≪ サブプライム損失と地銀 ≫

2008年02月28日 10時30分21秒 | 政治経済

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 いま日本国内に存在する銀行は、六種類(中央銀行・普通銀行・信託銀行・政策金融機関・その他の銀行・外国の銀行)に分類される。中央銀行は日本銀行だけなので、通常、一般庶民が銀行といえば普通銀行を意味する。
 普通銀行には、都市銀行・地方銀行・第二地方銀行・新たな形態の銀行等・郵便貯金銀行・その他の銀行の六種類がある。Saningodobank
 新聞では、サブプライムローン損失について、大手都市銀行に言及することがほとんどで、地方銀行・第二地方銀行は紙面に現れない。
 珍しいことに、2月22日付『讀賣新聞』第10面〈経済〉では、地銀・第二地銀を取り上げ、損失を見込んでいる16行の一覧表を添え、サブプライム問題の影響が地銀でも拡大している事実を報じている。
 08年3月期見通しで、損失が大きいのは、常陽銀行(茨城)の99億円、山陰合同銀行(島根・写真下段)の61億円、南都銀行(奈良)の40億円である。
 上位3行以外は、岩手銀行(岩手・写真上段左)の20億円、青森銀行(青森・写真上段右)の15億円と損失額は少ないが、全体として、9月中間期と比べて、三倍に膨らんでいる。規模が小さい第二地銀は、油断できないだろう。
  <地銀三行の写真は、フリー百科事典『ウィキペディア』から転載>


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≪ 選挙の候補者ポスター ≫

2008年02月27日 12時58分46秒 | 政治経済

P1020135 平成19年7月29日に、第21回参議院選挙が行われ、自民党が惨敗したにも拘わらず、安倍首相が続投宣言。わずか一か月半後の9月12日に、突然退陣を表明して、25日に内閣総辞職となった。
 民主党の比例代表第一位を獲得して当選を果たした<あいはらくみこ>の、選管公認シールの貼られたポスターを撮影したのは、12月9日である。この時点で、選挙後四か月以上も、風雨にさらされ、色あせて放置されていた。市内を車で走り周り発見した物件である。
 <あいはらくみこ>は自治労組織内候補だから、当然ながら、自治労全国ネットワークのメンバーがこの選挙ポスターを貼ったのだろう。貼った者には、選挙終了後速やかに片づける義務があるのではないか?
 臨時国会が二度の会期延長で年を越し、「新テロ法案」の衆議院再議決でようやく終わった。民主党は、あわよくば衆議院解散で民意を問う、と目論み、このベニヤ板の掲示板のポスターも、1月中旬に衆議院議員・仲野ひろ子のポスターに貼り替えられた。あいはら議員は、用済みの公認ポスターを五か月半も放置したのだ
P1020136 裏には、憲法59条に定められた<衆議院再議決>の場からトンズラした民主党党首の頓面が貼られていた。民主党は参議院の第一党ではあるが、単独で過半数には達しない。衆議院の下位に置かれている参議院で、単独過半数を取れなかった野党党首が、「民意」を振りかざすのは夜郎自大というものだ。
 そもそも国民年金問題の最大の癌である、自治労の中央執行委員(組織局次長)を、民主党参議院比例区第6総支部長に据えて、小沢党首は、国民年金問題の原因をすべて自民党に背負わせることができるのだろうか。自治労など国民の味方ではない。社会保険庁の職員の労働組合は、自分たちに責任はないといえるのか?


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≪街の風景 (白樺台)(2)≫

2008年02月26日 21時13分30秒 | 社  会

P1020433 平成20年2月26日付『釧路新聞』第15面に、「市営住宅を改築・延命」という大見出しで、釧路市が新年度から四年計画で行う、白樺台C団地のトータルリモデル事業が紹介されている。
 さっそく現地を実際に確かめるため、道道142号、釧路環状線(根室浜中釧路線)の北側の白樺台七丁目の高台から、四丁目C団地(写真中央最奥の赤い屋根の平屋)を遠望した。
 次いで、少し桜ヶ岡方向に戻って白樺台通に入り、白樺台中央公園東側に沿って南へ進むと、桂恋地区と境を接する四丁目の南西端にいたる。町界となっている道路の南側は雑木林の斜面で、環境整備がなされた三丁目と比べて、ここは、いかにも街外れという感じで雰囲気が全く異なる。
P1020431P1020432 左の写真は、桂恋地区側の斜面から撮影したC201号棟とC202号棟である。右の写真は、白樺台中央公園を挟んで二丁目東端から同じ住宅を撮影した。両棟とも半数が空き家で、周囲は荒れ放題になっている。
 市の計画では、初年度の改修対象は2棟8戸、「内部を改築し、一戸の部屋数を減らして間取りを拡大、新たに浴槽を設置する」(同新聞)という。この事業は、「狭くて風呂がない」という理由で市営住宅が空き家となるのを防ぐのが目的である。
 しかし、築四十年を経過したC団地を快適な住環境に変えるには、住宅の改築だけでなく、深い窪地の雑木林に雑草が茂るにまかせた白樺台中央公園の南半分を、公園らしく手入れし直す必要がある。鬱蒼とした藪は、周囲が急傾斜で危険でもあり、ゴミの不法投棄も目立つ。北半分と比べると、落差が大きすぎる。


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≪ 暴風雪と除雪作業 ≫

2008年02月26日 10時59分06秒 | 行住坐臥

P1020421  2月23日夜半から翌日午前中の暴風雪で、わが家の東南面の擁壁沿いには大量の雪の吹きだまりができた。除雪は、強風に煽られながら23日九時頃から始めたが、午後三時半で終了できず、翌日に持ち越した。
 私は、網走管内の豪雪地帯の育ちなので、除雪作業は苦にならない、というよりも、大好きな質である。除雪の仕方には、少年の頃から強い拘りがあった。大きめの角スコップで立方体に雪を切り取るのである。老年になった今も、身についた作業方法は変わらない。
 従って、キャリーの荷台には、アオリを立てなくても、半トンは積み込むことができる。写真のような状態で、高山地区にある<市民雪捨て場>まで何度も往復した。P1020422
 高山地区は、市の東端に位置する海岸に近い高台で、釧路市ごみ最終処分場がある。ゲートの先に<市民雪捨て場>の標識が立っていて、左折すると、目的地はすぐに分かる。見晴らしのよい場所で、北東方向の遙か彼方に、雌阿寒岳と雄阿寒岳が見える。P1020426
 車道と歩道の除雪は、ジムニーの車庫の端二尺までとし、それより西側には一切手を付けないことにしている。隣家の土地に沿った歩道なのだが、道路向かいの家の寡婦が、自家の側の雪や氷をすべてこちら側に捨てるので、隣家も諍いを避けて放ったままにしている。
 自分勝手なおしゃべり放送局はどこにでもいるもので、相手にしないのがよろしい。放送局の電波の周波数に、こちらの受信機を合わせないことが肝心


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≪低気圧と暴風雪とスズメ(08年)≫

2008年02月25日 20時07分10秒 | 自  然

P1020430 急速に発達した日本海の二つ目玉低気圧の影響で、二月二十三日朝から、北海道では、日本海側とオホーツク海側を中心に、強風と大雪に見舞われ、交通機関に大きな乱れが出た。
 釧路は、夕方まで比較的穏やかな天候で、降雪もなかったが、低気圧が太平洋上に移動(天気図は、2月23日及び24日付『北海道新聞』第1面から切り取り台紙に貼って転写)するにつれて、夜半から翌朝にかけて、大暴風雪となった。降雪量は少なかったが強い北西の風が吹き荒れたため、建物の南東側に大きな吹きだまりができた。
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 強風が吹き止まない二十四日早朝六時、カーテンを開けると、多くのスズメが給餌台・エゾシャクナゲ・オンコに群れをなしている。
 前日とは打って変わった、西高東低の強い冬型の気圧配置による寒気の中で、スズメのような小鳥が生きながら得ることができるのを不思議に思わざるを得ない。この大雪の中で自然の餌を見つけるのは難しかろう。給餌台は狭いので一度に十数羽が限度。スズメはエゾシャクナゲの枝とオンコの葉の上でじっと順番を待ち、やがて待ちきれなくなって給餌台に殺到する。


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≪ 魚資源保護 ≫

2008年02月24日 05時25分15秒 | 政治経済

P1020394 最近のグローバルな魚食ブームのせいで、経済資源として魚の価値が高まり、需要が増加しているため、漁場となる海洋全体に関して、根拠のある資源管理が強く求められる時代になった。
 平成20年2月13日付『北海道新聞』第2面〈総合〉を初回に、「イワシはなぜ消えた」と題する記事が、16日と18日を除いて五回連載された。かつて釧路港の水揚げ日本一を支えたマサバとマイワシが、周期的に豊漁と不漁を繰り返す原因を、単なる乱獲主因説ではなく、「大気─海洋─海洋生態系という基本構造(レジーム)が数十年周期で転換(シフト)する」という「レジームシフト」の考え方に求め、気候や環境の変動を考慮しつつ漁獲制限措置をとる必要性を説く論旨の展開には、強い説得力がある。
 レジームシフトは、マサバやマイワシだけではなく、シロザケ・ブリ・サンマ・スケソウ・ハタハタなど、他の多くの魚種の資源量に影響を与えているという。環境の変化を考慮しないTAC(漁獲可能量)だけに頼る漁獲管理には限界があり、やがては資源枯渇という最悪の事態が現実のものとなりかねない。PhotoP1000862
 サケ・マスの漁獲は、水産庁の孵化・放流事業に支えられているが、成魚になるまで生活するベーリング海の環境変化によって、期待された成果が得られないこともあり得る。禁漁解禁後に釣るヤマベは、雌が春から初夏にかけて、いわゆるギンケとなって降海した後、川に残った雄ではあるが、サクラマスの資源を考えると、趣味として釣ることに複雑な思いがしないでもない。
 一時は資源枯渇寸前まで追い込まれた秋田県のハタハタについては、連載第3回で言及がある。2月17日付『讀賣新聞』第14面〈くらし〉の<歳時記>欄に、秋田県水産振興センター海洋部長の、「ハタハタは秋田の宝。そんな思いもあって漁師が自主的に取り組み、『とりながら増やす』資源管理型漁業の世界的モデルになった」という話が引用されているが、『北海道新聞』連載第3回で引用されている、茨城県水産試験場主席研究員の、「ハタハタの資源回復は厳しい漁獲規制と海の環境が好転したことの複合的な要因が背景にあり‥‥」という見解が正しいのではないだろうか。


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≪ 街の風景 (城山) ≫

2008年02月21日 20時24分14秒 | 社  会

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 城山地区は、モシリヤ砦跡・仏舎利塔・市立城山小学校・北海道教育大学釧路校のある1丁目と、教育大学グラウンド・釧路聾学校・HBC釧路放送局・歯科医師会館のある2丁目の二つの区域しかないが、西端は釧路川に至るので、面積は狭くはない。<城山>という地名は、チャシがアイヌ語で<山城>を意味するところから、モシリヤチャシに由来すると考えられる。
P1020168 舟で河川を移動し自然採集生活を行っていた先住民のアイヌ民族は、本州や樺太との交易が拡大するにつれて、地域間の緊張が高まってきたため、自然の地形に恵まれた丘陵を利用して、祭祀・裁判・戦闘交渉の場として、チャシを築造するようになった。春採湖のチャランケチャシや城山のモシリヤチャシはその代表である(釧路市審議室市史編纂事務局『市政施行70周年記念誌/目で見る釧路の歴史』参照)。
 市立城山小学校の背後の高台にある仏舎利塔は、仏舎利(本来は、入滅し荼毘に付された釈迦の遺骨・灰塵であるが、供養のために代替品として用いられた宝石類も含む)への敬慕信仰のシンボルとして建立されたものである。
 モシリヤ砦跡の左手背後には、釧路川を越えた釧路市の中心街が、大きなマンションの向こうにぼんやりと霞んで見えている。


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≪ 裁判員制度導入 ≫

2008年02月21日 14時29分39秒 | 政治経済

P1020367
 柏木町の西側の高台には、北側に裁判所庁舎があり、南側の釧路法務総合庁舎と向かい合っている。釧路法務総合庁舎は、釧路地方検察庁・釧路区検察庁・釧路公安調査事務所が使用していて、正面入り口の真上の壁面に、平成21年度5月までに導入される<裁判員制度>の大きな赤文字が貼られ、ひときわ人目を引く。P1020366P1020414
 2月15日付『北海道新聞』第25面〈道東〉に、裁判員制度の導入に備えて、釧路地裁で12日から行われた模擬裁判が、14日に終了したことを報じる記事が掲載され、参加した市民から、裁判の進め方や専門用語の説明について配慮を求める意見が出ていた。
 選挙権を持つ人ならだれでも、裁判員に選ばれる可能性があるというから、制度の仕組み・問題点・運用のあり方を、できるだけ簡便に知るために、『 imidas SPECIAL 時事&トレンド解体新書』(集英社)を購入して読んでみた。
 私は、検察審査員でさえ、検察官による不起訴処分の妥当性を審査することは、たまたま選ばれた普通の市民に大きな精神的重圧がかかると考えるので、いくら「司法制度の改革」という流れを背景に導入されたとはいえ、十分な準備期間もないまま、裁判員として重大な刑事事件の裁判に参加する気にはならない。


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≪ 釧路検察審査会 ≫

2008年02月20日 16時29分17秒 | 政治経済

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 釧路市では、裁判所の庁舎の中に、国の四つの裁判関係機関、釧路地方裁判所・釧路家庭裁判所・釧路簡易裁判所・釧路検察審査会がある。
 平成20年1月22日付『讀賣新聞』第1面に、「検察審査会50か所廃止」と「都市部は14か所増」の二つの中見出しで、最高裁が、審査件数を勘案して地方の検察審査会を50か所減らし、大都市圏で14か所増やす統廃合案を公表した、という記事が掲載されている。
 来年5月までに裁判員制度が実施されるのに合わせて、大都市圏と地方とで審査員の負担に格差が生じている検察審査会の実状を是正するのが狙いだろう。地方都市では、地裁や支部に検察審査会が存在することさえ知られていない場合もあり、審査件数が少なければ、廃止統合もやむを得ないと思われる。P1020412
 知人の中に、釧路検察審査協会の会員が一人いて、平成12年に、協会設立『45周年記念誌』を発行するので、広告掲載に協力してもらえないだろうか、という話になった。ノルマがあるのだそうだ。
 私は単なる勤め人で、広告を載せるような立派な肩書きがあるわけでもないので、丁重に断ったが、記念行事が終わった後で、出来上がった記念誌を見せてくれた。この時のことを思い出し、今回の投稿のために、『45周年記念誌』の中の「目で見る検察審査会のしくみ」を撮影させてもらった。釧路検察審査会が存続するかどうかは知らないが、検察審査会に興味がある人の役に立てば幸いである。


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