タックの庭仕事 -黄昏人生残日録-

<大相撲平幕力士・大砂嵐の「かち上げ」は反則技>

P1370539 日本の大相撲で、取り組み中に弾みから「張り手・喉わ・かち上げ」などの技が出るのは仕方がないが、意図的に顔面や顎を狙ってカウンターパンチを繰り出すことは相撲道の精神に悖る。大相撲は格闘技であるが、プロレスやプロボクシングとは異なることを、親方衆は弟子養成中に徹底すべきだ。
 平幕の大砂嵐の「かち上げ」
(名古屋場所10日目、対照ノ富士戦=画像上段は、7月23日付『讀賣新聞』第27面から転写)は、意図的に肘で相手力士の顎を狙う反則技である。
P1370530P1370535 この十数年来の突き押し相撲は、明らかに対戦相手の顔面を狙い、「張り手」を交えて突きまくった挙げ句に、つっかい棒を外され前に落ちたり、押し込んで相手をはたき落としたり、ドタバタが多くて見るに堪えない。特に、横綱の白鵬と日馬富士は、「張り手」を多用し横綱の品格を著しく損ねている。立ち合いの「張り差し」は見苦しいだけである。
 今場所の大砂嵐は二つの金星
(5日目の対鶴竜戦=画像下段左は、7月18日付・前掲新聞・第23面から、6日目の対日馬富士戦=画像下段右は、7月19日付・同新聞・第26面から転写)を挙げた。対戦した鶴竜と日馬富士は、素早く立って左を差し大砂嵐の「かち上げ」を封じたが、「かち上げ」を意識するあまり勝ち急いで墓穴を掘った。相撲の経験が三年かそこらの平幕力士の土俵際の動きについて行けないようでは横綱失格だよ。同じモンゴル出身の照ノ富士の相撲を少しは見習ったらどうだ。

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