目を凝らして慎重に薄暗い林床を歩き始めて、直に「おー、出ているではないか」と喜びの声。早速キノコの周囲を清掃し写真を取るも、私の安物のコンデジでは紫色が上手く写らない。
帰宅後、画像処理ソフトで色の微調整を施し、本日ようやくアップに漕ぎ着けた。ちょっと青色がきつかったかも。ま、写真展に出品するじゃなし、写真自慢のブログじゃなし、これで何とか間に合うだろう。この川の本流では、支流のアタックチャ川のダム工事の間ずっと、盛んにヤマメの放流が行われたが、完成と同時に中止された。その後、ヤマメはほとんど姿を消し、本来のオショロコマ優勢の川に戻っている。
ところが今回、数年かけて中央部を切り開く工事が行われ、昨年秋に階段状の魚道ができた砂防用床固の下流で、思いがけずヤマメが次々とヒットした。恐らく魚道完成に伴って、サクラマスの遡上を人為的に促そうと放流が行われたのだろう。しかし、上流で放流をしても、サクラマスのほとんどは下流(清里町青葉)にある「さくらの滝」で遡上を妨げられるので、魚道の効果は極めて薄い。形だけを繕うお役所による税金の無駄遣いである。