チビクロの美術さんぽ

ぬいぐるみの黒猫チビクロがお出かけしますにゃ。休みの日に美術館へ行って、絵を見るのが
楽しみなのですにゃ。

「桃山 天下人の100年」トーハク@上野駅

2020-11-13 20:00:00 | 2020 美術館 博物館
チビクロわ、上野で、展覧会を
見ましたにゃ。

「桃山 天下人の100年」
トーハク平成館


構成
A桃山の精髄-天下人の造形
B変革の100年-室町から江戸へ
C桃山前夜-戦国の美
D茶の湯の大成-利休から織部へ
E桃山の成熟-豪壮から瀟洒へ
F武将の装いと甲冑
G泰平の世へ-再編される権力の美

チラシより引用しますにゃ。
「本展は、室町時代末から江戸時代初期にかけての激動の時代に生まれた美術を概観し、美術史上桃山時代として語られるその美術の特質を、約230件の優品によってご覧いただこうというものです。」



チビクロ気になった作品ですにゃ。
139.龍虎図屏風 曽我直庵筆
ユーモラスな虎の顔、
大きな手足ですにゃ。
ぎょろりとした目の龍わ、
鍵爪が強そうですにゃ。
白黒の色彩だけど、
ダイナミックさが、スゴイですにゃ。
チビクロが知らないだけかもだけど、
曽我直庵っていう絵師さんの作品って
レアですにゃ。

135.檜図屏風 狩野永徳筆
みなぎる力が、
画面からあふれてますにゃ。
信長、秀吉に好まれ、桃山画壇を
牽引していった永徳ですにゃ。
周囲を威圧するような生命感ですにゃ。

137松林図屏風 長谷川等伯筆
「墨の濃淡だけで松林を描き、
冷たく湿った大気と無限の奥行きを
生み出しています。」
省略されて見えてくる多くのものを
感じますにゃ。
「荒々しい筆さばきにみえる松の描写は、幹を巧みに描きわけ、松葉を
細やかに描くなど、繊細にして、
緻密な計算のもとに描かれています。」

46.赤楽茶碗 銘僧正 道入作
「樂家三代の道入は、
歴代きっての名工とうたわれる人物。
新しい時代を象徴するよう
明朗で、装飾性の高い茶碗を
数多く残しています。」
白土で、小さな色紙を散らしたデザインが、アクセントになっていますにゃ。
赤いサンゴのような華やかな色合いで、
つるつるした肌をしていますにゃ。
チビクロわ、この展覧会の茶碗で
1番好きですにゃ。

94.油滴天目 中国建窯
古田織部愛蔵品で、
大名茶人松平不味に
渡ったそうですにゃ。
来歴が華やかですにゃ。
金属的な輝きが、不思議ですにゃ。
魅了されますにゃ。

132.縞蒔絵螺鈿重箱
きらめく螺鈿の輝きがなんと
美しく、シマシマがおしゃれですにゃ。

145.牡丹図襖 狩野山楽
「大覚寺宸殿牡丹の間を飾る
襖18面のうち、
ほぼ中央に位置する8面です。
山楽の代表作の一つ。
垂直水平を強調する岩と曲線を
繰り返す牡丹を対比させながら
リズミカルに表現しています。

スゴイ襖絵ですにゃ。
岩と花。
庭の中の岩にわ、なんか意味が
あるのだろうにゃ。
チビクロわ、牡丹の花とツボミの数を
数えながら、ずっと、
眺めていたですにゃ。
山楽の強い個性を感じますにゃ。

147.竹林虎図襖 狩野山雪
「姫路藩主池田輝政の
妹天久院(てんきゅういん)により、
建立された。
天球院を飾る襖絵。
竹林の中咆哮する勇敢な虎が
描かれます。
金地に映える緑の竹林。
垂直性に幾何学的な構図を好んだ
山雪独特の造形感覚を
見出すことができます。」

斬新な感覚の竹林が
古い時代に描かれたものとわ…と
びっくりしましたにゃ。
キレあるですにゃ。

146.
籬に草花図襖(まがきにそうかず)
 狩野山雪
今回の展覧会チビクロ的に
1番の絵ですにゃ。
「竹垣の垂直・水平性、朝顔の
曲線といった山雪特有の幾何学的で
大胆な構図と草花の繊細な描写が
美しい山雪の代表作の一つです。」

朝顔わ、水色と白色がありますにゃ。
美しい水色ですにゃ。
丸みを帯びた花、つるが伸びてゆく曲線が美しいですにゃ。

やっぱり、朝顔といえば
アメリカのメトロポリタン美術館にある
鈴木其一の作品ですにゃ。
以前来日してたけど、
チビクロわ見逃したにゃ。
これからわ、朝顔といえば
山雪と其一ですにゃ。

幾何学的な構図と
たおやかな草花を
違和感なく、ハーモニーを
編み出していて、
驚きですにゃ。
大胆さと繊細さが
一緒にある奇跡ですにゃ。

218.松鷹図襖・壁貼付 狩野山楽
「徳川家の京都の拠点、
二条城の障壁画。
威圧するような松の大樹に
武威を象徴する鷹が描かれています。
画面は、静かで、威厳に満ちており、
動乱の時代から泰平の世に移ったことを、象徴しているようです。」

後方にわ、紺色のような青で、
水流が描かれていて、
カッコイイですにゃ。

静かで、それでいて力強く、まさに、
天下人にふさわしいと思ったですにゃ。

この障壁画の前で、
徳川家の権力の前に、
全国の大名たちが、
ひれ伏したと、思うと
なんか、ぷるっとしますにゃ。

鷹わ、ちょっと変顔で
気になるですにゃ。

きっとエライ人しか
見れない絵だったのだろうにゃ。
今わ、令和の時代だから、
ぬいぐるみの黒猫にも
見せてくれるのですにゃ。

222.白糸威一の谷形兜
一角獣、ユニコーンのような形の
変わりカブトですにゃ。
表面を銀箔で飾っていて、
白銀に光り輝いて、戦場でも
目立っていたらしいですにゃ。

225.初音蒔絵大角赤手箱
国宝ですにゃ。
赤くてカワイイ箱ですにゃ。
化粧道具や身の回り品を
収納したらしいですにゃ。
模様がハートみたいにみえる部分が
ありますにゃ。
徳川美術館収蔵品なので、
徳川のお姫様がお使いになっていた
のかもですにゃ。

この展覧会わ、
よくぞここまで集めましたにゃ!
というものばかりだし、
なかなかお目にかかれない
貴重な作品ばかりで、
ぜひたくさんの方に
ご覧いただきたいと思いますにゃ。

素晴らしい作品との出会いに
ありがとうございましたですにゃ。

こちらわ、
国宝「花下遊楽図屏風」の
高精細複製品ですにゃ。


春のそよ風を感じますにゃ。






今日もお読み頂き
ありがとうございますにゃ。