チビクロの美術さんぽ

ぬいぐるみの黒猫チビクロがお出かけしますにゃ。休みの日に美術館へ行って、絵を見るのが
楽しみなのですにゃ。

「禁忌」フェルディナント・フォン・シーラッハ

2020-04-19 20:00:00 | 2020読書
チビクロわ、読書しましたにゃ。
ドイツの作家シーラッハさんですにゃ。
現役の弁護士さんだそうですにゃ。

「禁忌」
フェルディナント・フォン・シーラッハ
酒寄進一訳
東京創元社


今まで読んだシーラッハ作品わ、
法律や犯罪をテーマにした
ノンフィクションぽい
短篇集でしたにゃ。

今回わ、
芸術度高めの作品ですにゃ。
ちょっとムズカシカッタにゃ。
やっぱ、ぬいぐるみにわ、
ハードルが高いかにゃ。

現代美術みたいな文学ですかにゃ。

題名と作品のテーマと
結びつくのがどこか、誰か
教えてくださいですにゃ。

目次に、
と、ありますにゃ。

作中に出てくる絵画がありますにゃ。
「海辺の僧侶」
カスパー・ダーヴィト・フリードリヒ
1810年

ググって、ネットで見たけど、
実物のこの絵見てみたいですにゃ。

著者の写真を見ると、背景にある絵わ、
どうやら、この絵なのですにゃ。


謎にみちたシーラッハの文学わ、
文字を使い、
絵画で、イメージを触発し、
読み手の個人的体験としての、
読書体験を要求してくるのですにゃ。

あとがきに、
著者シーラッハさんからの文章が
ありますにゃ。
日本の僧侶、良寛の俳句を
引用していますにゃ。

「うらを見せおもてを見せて
散るもみぢ」

シーラッハさんわ、言います。
「みなさんの国の俳人良寛は、
真実、悪の本質といった人生究極の
問いにいくら答えを求めても、
水泡に帰することを理解していました。あるのは、もみじだけ。
うらを見せ、
おもてを見せて散るだけなのです。」
引用。

そうか、人間わ、とにかく生きて
気がついたら
死ぬだけなのかにゃ。

また、今度、
シーラッハ作品読んでみようかにゃ。
図書館の棚にわ、まだまだ
あったはずですにゃ。

東京創元社さんのセレクト
惹かれるものありますにゃ。

そう、分からなくても、
進め!読書マラソン!ですにゃ。

素晴らしい作品との出会い
ありがとうございますにゃ。
作家、出版社の人、図書館の人!

今日もお読み頂き
ありがとうございますにゃ。