全英連参加者のブログ

全英連参加者の、言葉やその他諸々についての雑感... 不定期更新です。

かかる

2013-12-09 05:14:22 | 全英連参加者 2013

 先週、「攻殻機動隊ARISE」第2作を、勤務時間後いつもの映画館に見に出かけた。でも、これは映画についてではない。
 上映前、来年公開予定作品の予告編が何本か流れた。その時浮かんだ言葉が、

 『ああ、あの映画Movixにかかるのか...

 である。以前、「封切り」という言葉が死語と化しているのではと書いた。これもそうかもしれない。

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 「かかる」は僕の認識だと、以下のような状態を指す。

 「映画(新作)」が「公開日(封切り日)を迎え」、(「映画館」で)「公開されている」
 【例】「かぐや姫の物語」はMovixさいたまにかかっている。

Theatre 「かかる」は「掛かる」だと思う。何歳くらいまで通じる日本語なんだろう。 

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 2012.09.28、「封切り


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ごあいさつ

2013-12-08 04:59:54 | 全英連参加者 2013

 平成25年の全英連東京大会に関するまとめが、どうにか終わりました。「全英連参加者のページ」に「’13東京大会」を増設して更新、1日にアップロードしました。

 約1週間かけて、リンクエラー、表現の妥当性、誤字脱字を点検してきました。ご訪問いただければ幸いです。


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国際教養大学

2013-12-07 05:30:08 | 全英連大会-’14 秋田

 平成26年全英連秋田大会、二日目分科会会場である。どんな大学か、学部学科構成等を調べてみた。

 学部は国際教養学部のみ。課程は同大学ウェブサイトに掲出の学則(第3条2)によれば、学科組織はなく、以下の二つである。

 グローバル・ビジネス課程
 グローバル・スタディズ課程

 卒業時に授与される学位は、学則53条によれば、それぞれ「学士(グローバル・ビジネス)」と「学士(グローバル・スタディズ)」である。

***** *****

 英語で教育することを強くアピールしている国際教養大学だが、それだけで全英連の会場になったわけではないようだ。大学院の専攻科が英語教育に関わっている。
 同大学大学院は専門職大学院である。研究科名称は「グローバル・コミュニケーション実践研究科」で、専攻は、「グローバル・コミュニケーション実践専攻」となっている。同大学・大学院学則第37条によれば、専攻分野は以下の三つに分かれている。

 英語教育実践領域:英語教育修士(専門職)
 日本語教育実践領域:日本語教育修士(専門職)
 発信力実践領域:発信力実践修士(専門職)

 一つ目だけが、教育職員免許状(専修免許)を取得できるように見えるが、そうではない。大学院学則第38条、同2、3を読む限り、必要単位を修得できれば、基本的にはどの領域に所属していても、中学校教諭専修免許状(英語)・高等学校専修免許状(英語)を取得できるようだ。

 三つ目... デジタルパンフレットを見ると、育てたい学生像(将来の進路)がなかなか面白そうだ。シラバス読めないかな? 

***** *****

 なお、同大学は英語標記の場合Akita International Universityとなる。Universityの後にLiberal Arts等はつかない。


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ふなっしーは、

2013-12-06 05:21:00 | 全英連参加者 2013

 今年大活躍のゆるキャラ。船橋市非公認キャラクターである。ここ1ヶ月、テレビで見かけるたびに、

 「誰かに似ている。
 「どこかで会っている。
 「声に聞き覚えがある。

 そんな気になっていた。

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 この前の日曜日、ある人のことを思い出した。外見は全く違う。社会の受け止め方は、似ているような、似ていないような気がする。声は同じじゃないが、その人を思い出させてくれる。

 
  
   
    
     

 さかなクンである。
 ・・・どうだろうか。


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かぐや姫の物語

2013-12-05 05:40:12 | 全英連参加者 2013

 誰でも知っている(と、思っている)ことを、あえて映画にする。「竹取物語」をジブリが映画にする。チャレンジングである。
 先月末、見てまいりました。

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 かぐや姫は何かの理由で、月世界から地上に降りてきた。その理由とは...
 ストーリー骨格は誰でも知っている。少なくとも、みんなそう思っている。そこに、高畑監督はあえて解釈を加えた。どうなることか、興味を持った。

竹取の翁と媼(たけとりのおきな・おうな)夫婦は、ある日突然娘を授かる。二人は貧しいながらも、娘を一生懸命に育てる。娘の幸せを願い、できることを精一杯する。娘も養父母の期待、思いにこたえるように、すくすくと成長する。お互いを思う気持ちはとても強い。しかし、翁が考える娘の幸せと、娘の考える幸せは異なる。時がたつにつれ、お互いの気持ちは、徐々にずれはじめていく。世代間の考え方、感じ方の違い。いつの世も起こりうること。切ないものである。

 見る前はやや長い(137min)と考えていたが、映画が始まると、どんどん引き込まれた。ものがたり全体として、大きな山はあまりないように思う。ていねいに、ゆっくりと、かぐや姫と、姫を慈しむ翁・媼夫婦の心情を描いている。激しさよりも、重さ、切なさが印象的。感情は爆発するのではなく、あふれ出す感じである。

 絵の美しさは事前に報道されていたとおり。映画を見終えて感じたことは、「こういうきれいさ、美しさもあるのだ」ということ。
 「かぐや姫」は昨年の「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」、今年の「シュガー・ラッシュ」や「モンスターズ・ユニバーシティー」の絵の美しさ、きれいさの対極にあるものだろう。「ヱヴァ」や今年のディズニー2作品の絵の美しさは、新品のプラスティック、アクリル製品のようなきれいさ。人造物の究極にある感じ。傷一つない印象である。本作は墨絵、水彩画のような美しさ。こんな描き方もあるのかと感心した。

かぐや姫の物語 かぐや姫の幼少期の描き方は、文句なくかわいい。さすがジブリである。成長後の姿は、声を担当した朝倉あきさんと、女優の宮﨑あおいさんや仲間由紀恵さんを混ぜた感じ。静かな、憂いのある、重いさだめを生きるヒロインとしてよく描かれている。

***** *****

 ☆4コはあげていい。今年mustの1本、現在公開中である。


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これはまずくないか。

2013-12-04 04:05:13 | 気になる 大学研究

 例の東北地方への医学部(医学科)設置の件、気になるニュースがある。河北新報ウェブサイトに先月30日付け記事として出ていたものである。一部引用する。


医学部新設で地域医療の崩壊懸念
既存学部「誰が責任取る」

  焦点は「医師の引き抜き」になる。国の要件では医学部は専任教員だけでも最低147人が必要。新設を働き掛けてきた東北市長会(会長・奥山恵美子仙台市長)は10月、東北の医師引き抜きを禁じるよう国に求める特別決議をした。
 文科省は有識者会議による審査段階では、大学設置審の際に必要な教員名簿の提出までは求めない方針。ただ、「公募だけでなく、どの大学から計画的な協力が得られるかなど一定のめどは示してもらう」(医学教育課)とし、人材確保策の提示を求める考えだ。


 この記事では専任教員が147人必要とある。医者として現場経験が当然あり、大学で教えることができるような経歴(研究実績)もある人がこれだけ必要となる。すごい人数である。でも、一番気になったのは赤字にした部分ある。

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 有識者会議とは、2日のエントリ「本当なのか、医学部新設」にもあるが、通常の「大学設置・学校法人審議会」における審査を受ける前の、いわば「事前審査」を担当する会議である。ここに設置構想を提出する段階では、教員名簿の提出までは求めないということだ。カリキュラムに、担当者がきちんと書けなくてもいいと言うことなのか。

 こ・れ・は、、、おかしいのではないか?

 通常の大学設置認可の場合、完成年度までの各教科科目担当者について、担当者に欠員・未決定が1人でもあると、認可されても「留意事項」に相当細かく指摘されるものだ。
 有識者会議での審査後、数年かけての認可申請提出ならば、これでもいい。しかし、最短スケジュールでは、平成26年5月に新設構想提出締め切り、6月に1校の構想採択、8月に文部科学大臣が申請認可である。この間2ヶ月である。その後で設置認可申請の審査。そして10月に設置認可(の予定)なのである。あくまで最短だが、これが可能ならば、事前審査の段階で教学スタッフをそろえさせるべきである。できないで、その後数ヶ月で、寄せ集めて発足する医学部なんてダメだ。むちゃくちゃである。

 昨年田中真紀子前文部科学大臣が、大学設置認可審査について「問題提起」をした。そのやり方は絶対間違いだが、問題提起はした。大学・学部学科設置認可審査は、厳密に、淡々と、落ち着いて行うべきことである。誰が教えるかという重要事項がはっきしできないのに、有識者会議による審査なんて、ありえない。許すべきではない。

 やっぱり前のめりだ。医者を作るのだ。その視点が少しでもぼやける可能性は、つぶすべきである。


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新語・流行語大賞-2013

2013-12-03 05:04:38 | 全英連参加者 2013

 -【備忘録】-

 「新語・流行語大賞」と、「今年の漢字」。この二つを、ブログでほぼ毎年取りあげている。そして、そのたびに、前年のそれらを、だいたい覚えていないことを認識する。流行りものとは、そんなものなのだろう。
 今年も前年の「大賞」を、しばらく考えたけど出てこなかった。ブログのエントリで確認すると、去年のそれは「ワイルドだろう」で、スギちゃんだ。

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 11月20日(水)ユーキャン新語・流行語大賞の候補が発表された。予想どおり、あれこれもノミネートされていた。
 12月2日(月)、トップテン・年間大賞が発表。今年も備忘録として取り上げることにする。

===== =====

 年間大賞四語

 受賞語
  受賞者(肩書きなど)

 今でしょ!
  林修(東進ハイスクール・東進衛星予備校現代文講師)
 お・も・て・な・し
  滝川クリステル(フリーアナウンサー)
 じぇじぇじぇ
  宮藤官九郎(脚本家)、能年玲奈(女優)
 倍返し
  堺雅人(俳優)、TBS日曜劇場・半沢直樹チーム

 トップテン入り

 アベノミクス
  安倍晋三内閣総理大臣
 ご当地キャラ
  くまモン(熊本県営業部長)
 特定秘密保護法
  西山太吉(ジャーナリスト)
 PM2.5
  一般財団法人日本気象協会
 ブラック企業
  今野晴貴(NPO法人POSSE代表)
 ヘイトスピーチ
  五野井郁夫(国際政治学者)

 選考員特別賞

 「被災地が、東北が、日本がひとつになった 楽天、日本一をありがとう

 年間大賞の四つは順当なところだろう。まあ、個人としては「今でしょ!」は、もうたくさん。

 「ヘイト」が、’13年に認知度急上昇。「先生、『へいと』ってなに」と、聞かれたことも何度かある。次は「ヘイトクライム」とか... いやだなあ。

 選考員特別賞を出すのは結構だが、誰が言ったのかな?

===== =====

 来年の今頃、僕はまた同じようなことを記事にするのだろう。そして、2013年の10語など、全然覚えていないのだ。
 また、1年が終わろうとしている。

+++++ +++++

 2012年のエントリはこちら。
 2012.12.05、「2012年 新語・流行語大賞


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本当なのか、医学部新設

2013-12-02 04:23:17 | 気になる 大学研究

 先月29日、文部科学省ウェブサイトに以下のような発表*1があった。

 東北地方における医学部設置認可に関する基本方針について
 (2013年11月29日)

 医学部については、昭和57年(1982年)及び平成9年(1997年)の閣議決定に基づき、約40年間、新設を抑制してきました。
 震災からの復興、東北地方の医師不足、原子力事故からの再生といった要請を踏まえ、特例として、東北地方において1校に限り医学部新設を可能とし、最短で平成27年(2015年)4月からの開学が可能となるよう、所要の手続きを進めることについて、文部科学省としての基本的な考え方を別添の通りお示しします。

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 資料を読んでみた。下線は文科省資料どおり。赤字は僕がつけた。

〇目的
 震災からの復興、今後の超高齢化と東北地方における医師不足、原子力事故からの再生といった要請を踏まえつつ、将来の医師需給や地域医療への影響も勘案し、東北地方に1校に限定して、一定の条件を満たす場合に医学部新設について認可を行うことを可能とする。

〇進め方
 東北地方における新設の趣旨や留意点等の条件に適合した医学部について認可を行うため、通常の設置認可手続きの前に、医学部設置を希望する学校法人・地方公共団体等から、基本方針を踏まえた医学部新設構想を受け付ける。有識者会議での検討を踏まえ、基本方針で示した条件等に適合し、最も趣旨に適い、実現可能性のある構想を1つ採択し、その医学部についてのみ、文部科学大臣による設置認可審査の手続きを進める。
 構想の審査に当たっては、以下の留意点等に関して、医療政策の観点から厚生労働省、復興の観点から復興庁等の関係省庁及び関係地方公共団体の意見を踏まえて決定する。

〇留意点(必要な条件整備)
 ①震災後の東北地方の地域医療ニーズに対応した教育を行うこと
 (例:総合診療や在宅医療、チーム医療等に関する教育、災害医療に関する教育、放射線に係る住民の健康管理に関する教育等)
 ②教員や医師、看護師の確保に際し引き抜き等で地域医療に支障を来さないような方策を講じること
 (例:広く全国から公募を行うこと、既存の大学や医療機関、地方公共団体等との提携により計画的な人材確保を行うこと、特に人材が不足している地域や診療科の医師の採用には十分配慮すること等)
 ③大学と地方公共団体が連携し、卒業生が東北地方に残り地域の医師不足の解消に寄与する方策を講じること
 (例:地域枠奨学金や入試枠を設定すること等)
 ④将来の医師需給等に対応して定員を調整する仕組みを講じること
 (例:既存の医学部の定員増と同様に、入学定員のうち一部を平成〇年度までの臨時定員とすること等)

〇教育上必要な基準等
  附属病院の病床や診療科、医師数等について、現行の設置基準の他、過去の基準や既存の附属病院の水準(別紙「参考」を参照)も参酌しつつ、医学教育モデル・コア・カリキュラム等に定める教育目標への到達に必要な教育環境を確保する。
 (過去の基準の例)附属病院は最低600床以上を有すること等
 (既存の附属病院の水準の例)附属病院の医師数は同規模病院の約2倍
 ただし、復興という目的設置時の地域医療への影響等に鑑み、必要がある場合には、医学教育上必要な代替措置を講じることを条件、弾力的な扱いを行うことも個別に検討。

〇法令上の手当
 基本方針に基づき、新設構想が採択された医学部に限って特例として設置認可の対象とできるよう、関係省令や告示等の規定の特例を措置する。
 <関係省令・告示>
 「大学、大学院、短期大学及び高等専門学校の設置等に係る認可の基準」(平成15年3月31日文部科学省告示第45号)
 (医学部設置を認可の対象としない旨を規定)
 「大学の設置等の認可の申請及び届出に係る手続等に関する規則」(平成18年3月31日文部科学省令第12号)
 (認可申請期間や申請書類等について規定)等

〇その他
 ・本案に基づき、関係省庁(厚生労働省、復興庁)との大臣合意による基本方針を発表するとともに、近日中にとりまとめられる政府の経済対策(復興対策)等に位置づけ、復興のための新設とし て、地域医療への影響に配慮して進める。
 ・東北地方以外での医学部新設については、これまでの定員増の効果の検証や今後の医師需給と社会保障制度改革の状況等を踏まえ、今後検討する。
 ・なお、将来的な医学部定員のあり方については、これまでの定員増の効果の検証や今後の医師需給と社会保障制度改革の状況等を踏まえ、今後検討する。 

===== =====

 資料を読んでわかること。

 「目的」の項目
 震災復興、医師不足解消、原子力事故からの再生という要請があるから、医学部新設を許可することになる。三つの理由のうち二つは、二度とあっては困るような理由であることを見ても、異例中の異例、特例であることがわかる。

 「進め方」の項目
 赤字のように設置認可申請を誰でも出せるわけではない。
 通常大学の学部新設は開設年度の前々年に申請である。最短で2015年開学(開設)ならば、2013年度中に申請になる。普通の学部設置でも、2015年に開学(開設)ならば、現在この瞬間にも設置準備をしていなければどうにもならない。まして医学部である。

 「教育上必要な基準等」の項目
 かなり例外的な審査をするようである。なんだか前のめりの印象を受ける。急ぎすぎは怖い感じがする。

+++++ +++++

 資料では、以下のようなタイムテーブルが出ていた。

 <既存大学に医学部を新設する場合>

 平成25年12月
  基本方針を関係大臣合意
  政府方針で打ち出し
 平成26年5月
  上記新設構想提出締め切り
 同・6月
  1校の構想採択
 同・8月
  文部科学大臣が申請認可
 同・10月
  設置認可~学生募集

 通常の学部設置と異なり、申請することも、(文部科学大臣の)認可(もしくは、それに類する扱い)がいる。
 実質的な準備がこの12月からだとすると、設置認可まで1年ない。このことだけを見ても、医大新設はあり得ない。既存医療系大学の学部増設しかない。
 医学部には附属病院も必要である。病院をゼロから作るとしたら、何年かかるかわからない。地元の総合病院クラスの病院(を運営できる医療法人)との協力関係が絶対不可欠である。繰り返しになるが、附属病院は最少でも600床規模。これは学部入学定員が60人で6学年分の場合である。専任教員数は130人。これは通常の600床規模の病院の約2倍とのことである。これができるのはどこか。過去1度取り上げたことがある東北福祉大学&仙台厚生病院だろうか。それとも別に構想を発表している、東北薬科大学*2だろうか。

 いずれにしても大変である。

+++++ +++++

 *1資料元

 文部科学省ウェブサイト・トップ
  ↓
 会見・報道・お知らせ
  ↓
 報道発表
  ↓
 平成25年度の報道発表
  ↓
 東北地方における医学部設置認可に関する基本方針について
 
(PDF:492KB)

===== =====

 *2東北薬科大学

 この大学は病院をすでに所有(運営)している。平成24年12月、東北厚生年金病院(仙台市宮城野区)の土地・建物について、所有する独立行政法人年金・健康保険福祉施設整理機構(RFO)と売買契約を結び、購入している。同病院は、平成25年4月1日から同大が所有、名称は「東北薬科大学病院」として運営されている。同大によると、単科の薬科大が附属病院を持つのは全国で初めてとのこと。(読売:2012/12/12)

 読売の記事によれば、466病床と、循環器科や精神科などの6診療科を維持すること。地域医療支援病院や災害拠点病院の指定を受けることが売買契約に盛り込まれ、医師・看護師ら約700人の職員は、給与などの条件はこれまでと同じまま、勤務し続けることができるとのこと。なお、購入額は7億7330万円である。
 ・・・かなり大きい病院だが、それでも466床である。

 平成3年に廃止されてはいるが、『医学部設置審査基準要綱』において附属病院に必要な診療科は、『内科、精神科、小児科、外科、整形外科、皮膚科、泌尿器科、眼科、耳鼻咽頭科、産科婦人科、放射線科、麻酔科(部)』が、医学部に臨床系の講座として置かなければならないものとして規定されていた。新医学部・医学科の審査基準にこれが準用されれば、診療科の種類は不足していることになる。
 同病院ウェブサイトを調べてみたが、診療科(名称)細分化により、どの診療科が、上記基準要綱の各診療科に相当するのか、素人にはちょっとわかりにくい。ただ、同病院には小児科がないことは確認できた。

===== =====

 大学医学部新設について、これまでに書いたこと。

 2012.10.08
  「埼玉高速鉄道延伸と県立大医学部構想について」-その後

 2011.10.03
  医学部新設の動き-続報


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在日本アメリカ合衆国大使

2013-12-01 05:23:35 | 気になる 政治・政治家
Caroline Kennedy(20131115)  大騒ぎになった、信任状捧呈式だったね。

 信任状を天皇陛下直接提出することで、キャロライン・ケネディーさんは、「第29代・在日本アメリカ合衆国*特命全権大使」としての任務を開始したことになる。(*以下米国)

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Townsend Harris タウンゼント・ハリス。日本史の授業で必ず登場する人物である。彼が初代在日本米国大使ではない。それは間違いである。

 日本と米国は、1854年(嘉永7年)に日米和親条約を締結した。それ以来、第2次世界大戦中の国交断絶期を除き、外交関係を維持している。
 同条約11条に基づき、1856年(安政3年)に米国政府は外交官タウンゼント・ハリスを、総領事として伊豆・下田に派遣した。
 日本と米国は、1858年(安政5年)に日米修好通商条約を締結した。翌1859年(安政6年)に、米国政府はハリスを弁理公使とした。

 ハリスは総領事から、弁理公使になっている。弁理公使とは外交使節の一つ。特命全権大使とも、特命全権公使とも異なる。

 アメリカを代表する使節の代表は、ハリスと後任3名は弁理公使。第4代の弁理公使が、特命全権公使に昇格している。ハリスを含め弁理公使が4名、特命全権公使が8名。1名が途中で昇格しているので全部で11名である。
 12番目からが特命全権大使であり、ルーク・エドワード・ライト(Luke Edward Wright)が初代在日本米国特命全権大使である。ケネディーさんは、その29人目である。

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 【メモ】
 ケネディー大使の写真はパブリックドメインである。国務省職員により撮影、作成されたイメージ(写真)は、国務省の職務であり、これは特記されないかぎり、パブリックドメインとなる。
 ハリス総領事・弁理公使の写真は著作権の保護期限が切れている。


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