先週、『【ビジネス】知っている? 「御社」と「貴社」の使い分け』という記事を読んだ。その中に、こんなことが書いてあった。2010年の記事でネットに残っているのだから、読んでいる人が多いのだろう。
話し言葉では「御社」、書き言葉では「貴社」。省庁などは「御省・貴省」や「御庁・貴庁」、学校は「御校・貴校」・・・(中略)・・・それぞれに適切な呼称があるので、マナーの一つとしてそのことも心に留めておくといいだろう。
「御社」「貴社」については、「で、いいんだよな。」と思う。省庁については、僕は埼玉県の公務員で、学校の先生だから、国の役所のことはわからない。埼玉県庁勤務ではないので断言はできないけど、県庁宛文書で「御庁」、話し言葉で「貴庁」というのは、やや疑問符が付く。
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僕は「貴学」「貴校」「御校」はありでも、「御学」はないと思う。
大学や専門学校入試で面接試験がある。高校では生徒に面接指導をする。生徒が悩むのは、相手の学校の言い方である。僕は「大学ならば、貴学、専門学校ならば貴校でいい。」と言う。僕の基準では、〇〇大学なので、貴学。〇〇専門学校なので、貴校である。言いにくいのならば、「こちらの大学」、「こちらの学校」でもいいと指導する。言葉に振り回されて、言いたいことが言えないほうが問題だからである。
・・・どうだろうか。
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【メモ】
「御」はおん、「貴」はきである。以前「御中」をぎょちゅうと読んだ生徒がいた。「御」「貴」以前の問題として、「御校」をぎょこうと読む生徒もいるかもしれない。