昭和９０年の夏の甲子園

7月19日（日）、沖縄県予選で興南が優勝、甲子園出場一番乗りを決めた。2010年の春夏制覇以来である。 　7月31日（金）、大阪府予選で大阪偕星学園が初優勝、2015年夏の甲子園出場49校が揃った。

　毎年実施している「数字」を使い、出場校の分析をしてみよう。

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〇学校設置者公私区分
　公立高校は10校（13）
　私立高校は39校（36）
　上記カッコ内は昨年の数字。公立高校が3校減である。
　公立高校のうち8校が府県立、2校が市立である。
　昨年は和歌山市立和歌山高校が出場。今年は秋田商業高等学校と下関商業高校が出場。設置者はそれぞれ秋田市、下関市である。

〇学校名に専門学科名・総合を含む高校
　7校。昨年は2校だった。下線を付した学校は私立高校。
　三沢商業（青森）、秋田商業（秋田）
　早稲田実業（西東京）、津商業（三重）
　高岡商業（富山）、下関商業（山口）
　鹿児島実業（鹿児島）

　早稲田実業（西東京）は現在は普通科のみの学校だが含めた。
　鹿児島実業（鹿児島）には総合学科があり、実業系列がある。

　今回の出場校中、学校名には専門学科名・総合を含まないが、普通科以外を設置する学校や、普通科に体育系コース設置校の例も多い。

〇私立高校のうち、大学の付属・係属・系列校
　14校。昨年は21校なので7校減である。同一法人の運営かどうか、関係なくまとめる。
　学校名に大学名称が含まれるもの10校。
　作新学院（栃木，作新学院大学）
　健大高崎（群馬，高崎健康福祉大学）
　専大松戸（千葉，専修大学）
　早稲田実業（西東京，早稲田大学）
　東海大相模（神奈川，東海大学）
　東海大甲府（山梨，東海大学）
　中京大中京（愛知，中京大学）
　天理（奈良，天理大学）
　九州国際大学付（福岡，九州国際大学）
　宮崎日本大学（宮崎，日本大学）

　名前を見ても、ちょっとわからない、もしくはわかりにくい学校は以下の4校。
　（それぞれ地元では自明のこととは思うけど、全国的にはちょっとわかりずらい。ごめんなさい。）

　花咲徳栄*（埼玉，平成国際大学）、遊学館（石川，金城大学）
　龍谷（佐賀，龍谷大学）、明豊（大分，別府大学）
　*「はなさきとくはる」と読む。

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〇生徒数平均値など

全49校の生徒数平均値は1071人、同・中央値は955人で今治西高校。 　県立8校は844人、私立39校は1137人である。 　市立2校の平均は677人。

〇生徒数の多い学校
　全校生徒数1000人以上は21校。昨年は16校なので5校プラス。埼玉県の公立高校の基準（以下同じ）では、40人×8クラス×3学年でこれくらいの数字になる。
　21校中20校が私立高校である。京都代表鳥羽高等学校は京都府立高校である。
　3000人以上1校（昨年は1校）
　作新学院（栃木）3444人
　2000人以上1校（昨年は1校）
　仙台育英（宮城）2509人
　1000人以上2000人未満19校（昨年は私立14校）
　関東第一（東東京）1963人、東海大相模（神奈川）1778人
　花咲徳栄（埼玉）1751人、九州国際大学付（福岡）1703人
　宮崎日大（宮崎）1434人、遊学館（石川）1367人
　健大高崎（群馬）1365人、鹿児島実業（鹿児島）1337人
　専大松戸（千葉）1311人、中京大中京（愛知）1306人
　比叡山（滋賀）1301人、北海（南北海道）1224人
　岡山学芸館（岡山）1220人、天理（奈良）1210人
　早稲田実業（西東京）1204人、霞ケ浦（茨城）1085人
　九州学院（熊本）1083人、鳥羽（京都）1068人
　大阪偕星学園（大阪）1047人

〇生徒数の少ない学校
　全校生徒数500人未満の学校が2校。内訳は私立2である。（昨年は私立2、県立1）
　500人とは、40人×4クラス×3学年を基準にした数字である。
　白樺学園（北北海道）468人、広島新庄（広島）392人

　他にもいろいろ切り口はありそうだが、昨年と同じ条件でまとめてみた。
　なお数字データは、7月中のスポーツ新聞各紙、1日付『日刊スポーツ』の一覧表による。このためだけではないが、沖縄県代表・沖縄尚学高校の優勝翌日から、かなり購入した。

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　今日は8月6日、広島原爆忌である。広島市への原子爆弾投下（午前8時15分）から70年。「昭和90年（戦後70年）」の8月。野球選手たちが思いきり野球ができる。
　・・・とても幸せなことだ。

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　昨年のエントリ
　2014.08.06、「２０１４年　数字で見る夏の甲子園出場校」
　今年の春の甲子園出場校について
　2015.01.28、「２０１５年選抜甲子園　出場校調査」